アメリカ国民が、どれだけの中古住宅を購入しているかを示す米中古住宅販売件数は、先行指標としてFXに活用されることがあります。
米中古住宅販売件数は使い方が難しい指標ですが、FXにうまく活かすことが可能です。
この記事では、米中古住宅販売件数の意味とFXへの影響、トレードへの活かし方について説明します。
米中古住宅販売件数の意味とFXへの影響、トレードへの活かし方
- 全米不動産協会(NAR)が毎月発表する、アメリカの中古住宅販売件数を月ごとに集計した経済指標
集計する対象の中古住宅は集合住宅を含む中古住宅で、所有権移転が完了した状態の販売件数です。
米中古住宅販売件数は、全米を対象にした数値の他、北東部・中西部・南部・西部の四つの地域別の数値前月分を毎月25日に発表されます。
米中古住宅販売件数は景気動向の先行指標として重要で、消費者の景気見通しが反映されるという意味で注目されます。
なぜなら、米中古住宅販売件数は所有権が移転した段階で集計されるため、中古住宅販売成約指数や新築住宅販売件数のように契約段階で集計する指標よりもFXへの応用に適しています。
さらに、米中古住宅販売件数は市場規模がとても大きいことも、注目度が高い理由の一つです。
中古住宅の販売件数は、消費者の所得状況やローン金利などとも関連して考える必要があります。
2023年1月の米中古住宅販売件数は、市場の予想外に低くなり、12か月連続で対前月比がマイナスとなっています。
住宅ローンの金利が高水準のまま継続していることが、大きな要因となっています。
これが継続する可能性もありますが、住宅販売が底を打っているとの見方もあり、アメリカの景気を探る上で今後の米中古住宅販売件数の数値は注目すべきです。
中古住宅仮契約という数値が2023年1月に上昇している事実も、アメリカの消費者が中古住宅を購入しやすい環境が整っていることを示しているのかもしれません。
ただし、米中古住宅販売件数は予測が難しく、予想外の数値になることも多いという特徴があります。
季節や天候の影響も受けやすいため、米中古住宅販売件数をFXトレードに活かす際には、注意が必要です。
まとめ
米中古住宅販売件数の意味とFXへの影響、トレードへの活かし方について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 米中古住宅販売件数は、全米不動産協会が毎月25日に発表されるアメリカの中古住宅販売件数を月ごとに集計した経済指標
- 米中古住宅販売件数は所有権が移転した段階で集計される
- 米中古住宅販売件数は景気動向の先行指標として重要だが、予測が難しく予想外の数値になることも多い
米中古住宅販売件数は、全米不動産協会が毎月25日に発表する経済指標で、景気動向の先行指標としてFXのトレードに活かすことができます。
ただし、米中古住宅販売件数は予測が難しく、季節や天候の影響も受けやすいため、予想外の数値になることも多いという特徴があります。
米中古住宅販売件数は市場規模がとても大きく、中古物件の所有権が移転した段階で集計されるため、アメリカの景気を探る上でとても重要です。