米国株など、株価が2023年末から2024年初頭にかけて、非常に高い傾向が続いています。
それには様々な要因が考えられますが、その一つに2024年が大統領選挙の年だから、というアノマリーがあります。
この記事では、【2024年版】大統領選挙の年の株と為替の傾向と投資への活かし方について説明します。
【2024年版】大統領選挙の年の株と為替の傾向と投資への活かし方
2024年11月5日は、アメリカの大統領選挙の投票日です。
アメリカ国内だけでなく、日本を含めた全世界が注目するビッグイベントで、株価にも大きな影響を与えます。
アメリカの大統領選挙では、民主党と共和党の二大政党が指名した候補の一騎打ちとなる傾向が定着しており、選挙当日よりもかなり前から予備選挙などが行われます。
大統領選挙のアノマリーとして、まず選挙前年はやや方向性が見えにくいものの、株価は上昇傾向にあります。
実際、2023年の米国株はAI関連事業を中心として株価は上昇傾向が続いています。
そして、大統領選挙の年は上昇傾向が続きながらも、選挙当日が近づくにつれて様子見で株価が落ち着きます。
それを踏まえると、2024年はアノマリーどおりに株価が上昇しているのがわかります。
その後、いったん調整が入る可能性が高いですが、長期的視点で見ると株価がしばらくは高いままだと考えられます。
また、為替相場においても米ドル円が一時は1ドル=150円を突破するなど円安米ドル高傾向が続いており、年末にやや円高傾向になるも、再び米ドルが優勢になっています。
誰が当選するか、どちらの党が勝つかも大事ですが、あくまで実体経済がどのように動くかの方が大事、というのが原則です。
とは言え、現職の大統領が景気刺激策を打ち出すことも多く、2024年はバイデン大統領が2期目の就任を目指していることを考えると、政策金利の利下げを含めた施策を行う可能性があり、大統領選挙に向けて株価の上昇傾向が続くとも考えられます。
そう考えると、2024年は株価も為替も強い傾向が続きそうですが、懸念材料もあります。
アメリカは長期的に高い金利が続いており、10年債の金利も4.07%で高い金利が続くと通常は株価が下がることから、このまま高い金利が続くとどうなるかわかりません。
また、ここ数年続いている金余り状態が株価を引き上げているとも考えられ、実体経済と株価がかけ離れているのであれば、その反動で一気に株価が下がることもあり得ます。
個別株に絞って考えても、エヌビディアのように安定的に株価を伸ばすAI関連もあれば、メタのように業績が落ち込んだ後に回復したり、Appleのように大きく低迷したりと、大手でも読みにくい状況があります。
為替に関しては、ロシアや中東などの情勢が不安定なことや中国が不動産業をはじめとして苦境に陥っていること、日本経済も弱いことから、米ドルの優位は揺るがない可能性が高いです。
それらをふまえると、基本的には株価は強い傾向にあり、特に米国株は堅調ですが、選挙前で不安定な側面もあるため、慎重なトレードが大事でしょう。
為替は、米ドルが強いのは間違いないですが、こちらも世界情勢を見ながら注意しつつトレードしましょう。
まとめ
【2024年版】大統領選挙の年の株と為替の傾向と投資への活かし方について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 大統領選挙の年の株と為替は強い傾向にある
- 2023年末から2024年初頭にかけ、株価は高水準で為替も米ドルが強い
- 大統領選挙に向け、引き続き強いと予測されるが反動に注意
2024年11月5日に実施される米大統領選挙は世界が注目するビッグイベントで、株価や為替に影響を及ぼすと考えられます。
例年、選挙前年から株価が上がる傾向にあり、調整がありながらも堅調に推移する可能性が高いと考えると、調整による反動などを気にしつつも、強気のトレードを行っていっても良いでしょう。