窓開けを狙ったトレードは、初心者トレーダーでも簡単にできる取引手法です。
海外FXで窓開けを狙ったトレードを行うと有利ですが、禁止されている場合もあります。
この記事では、窓開けを狙ったトレードが禁止される海外FX業者と、禁止されないケースについて紹介します。
窓開けを狙った取引手法とは
窓開けの「窓」は、FXのチャート上に生じる、ローソク足とローソク足の間にできるスペースのことです。
窓ができる原因は、隣同士のローソク足の終値と始値との差が大きいことによります。
FXは24時間トレードが可能なため、主要な通貨ペアで窓が開くことはほとんどありません。
しかし、週明けの月曜日朝には、窓開けが高い確率で起こります。
なぜなら、金曜日夜のニューヨーク市場がクローズした時間から月曜日朝のウェリントン市場がオープンするまでの期間は、全てのFXのトレードが停止しているためです。
FXのトレードが行われなくても、為替相場は変動していることから、月曜日朝にはチャートに大きな窓ができる可能性が高いです。
月曜日朝の他にも、世界規模の投票や戦争・テロ・災害、その他の地政学的なリスクが発生した場合や、その反対に市場の流動性が著しく低い場合にも、窓開けが起こることがあります。
窓開けが発生すると、週をまたいでポジションを持っていた場合に大きな利益を得ることがある反面、FX業者による強制ロスカットが行われる場合もあります。
窓がどの方向に、どの程度開くかは誰にも予想がつかないため、金曜日の夜に窓開けを狙ってポジションを持つのは、ギャンブルのような行為です。
それよりも、月曜日の朝に窓開けが発生し、その窓が閉じるのを狙う方が、勝率が高いです。
いったん窓が開くと、その窓が閉じる確率は90%程度だといわれています。
ただし、窓が閉じるまでの時間の予想は難しく、チャートも上下を繰り返しながら閉じることになるため、途中でロスカットされる可能性もあります。
窓開けを狙ったトレードのことを、「窓埋め」と呼ぶこともあります。
具体的には、チャート上で窓が上に空いたら売り注文、下に空いたら買い注文を入れます。
窓埋めはやり方が簡単で、勝率も比較的高いため、トレード初心者にも実行しやすい取引手法です。
ただし、他の多くのトレーダーも窓開けを狙っているため、窓が一瞬で閉じてしまったり、逆張りを狙う人がいて窓が長期間開いたままということもあるため、必ず勝てるとは限りません。
窓開けを狙ったトレードが禁止される海外FX業者と禁止されないケース
窓開けを狙ったトレードは、海外FXで行うとメリットがあります。
まず、海外FX業者はロスカット水準を低く抑えていることが多いため、トレードと逆の方向に動いてもロスカットされずに耐えることができます。
もしロスカットされても、追証なしのゼロカットシステムがあれば大きな借金を抱える心配がありません。
さらに、ハイレバレッジを利用することにより、少ない資金でも大きな利益を狙うことが可能です。
しかし、海外FX業者によっては窓開けを狙ったトレードが禁止されている場合があります。
XMの規約によると、「週明けのギャップ(窓開けのこと)なども含め、大きな価格変動差だけを狙った取引のみ」を行うと、利用制限や口座の凍結などの処分が下される可能性があると記載されています。
つまり、窓開け狙いばかりを繰り返すのは禁止のようです。
また、いきなり口座凍結が行われるのではなく、メールによる連絡があるようです。
通常のトレードの一環として窓開けを狙う、または週明けに窓が開いてからのトレードのみを行うのであれば、問題ないと考えられます。
その他の多くの海外FX業者でも、XMと同様に窓開けのみを狙ったトレードを繰り返すと、なんらかの制限や制裁措置が取られるようです。
TitanFXやGemForexなど、利用規約には窓開けを狙ったトレードが禁止とは明記されていない海外FX業者もありますが、やはりそればかりを繰り返すのは禁止のようです。
まとめ
窓開けを狙ったトレードが禁止される海外FX業者と、禁止されないケースについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 窓開けは月曜日の朝に発生しやすい
- 海外FX業者は窓開け狙いのトレードに有利
- 多くの海外FX業者では窓開けを狙ったトレードを繰り返すことを禁止している
窓開けは、主に月曜日の朝に発生する、ローソク足とローソク足との間が大きく乖離する現象です。
窓開けを狙ったトレードは、初心者トレーダーでも取り組みやすく、勝率も高いです。
海外FXのハイレバレッジや低いロスカット基準を活用すると、より窓開けを狙ったトレードで大きな利益を得ることが可能です。
しかし、ほとんどの海外FX業者では窓開けを狙ったトレードを繰り返すと、口座凍結などの措置が取られるため注意が必要です。