FXでは、チャートの値動きと同時に、経済指標もチェックする必要があります。
経済指標は、日本や世界各国の景気・物価・雇用その他の経済情勢の数値データです。
そして、経済指標は刻一刻と変化するため、可能な限り速報でチェックしましょう。
この記事では、FXで使える経済指標を速報で簡単にチェックする方法について紹介します。
FXで使える経済指標を速報で簡単にチェックする方法
経済指標は多くありますが、FXでよく用いられるのは、米雇用統計、ADP雇用統計、新規失業者保険申請件数、国内総生産(GDP)、消費者物価指数(CPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)、生産者物価指数などです。
雇用統計は各国で発表されますが、米雇用統計は最も注目され、FXの価格にも大きな影響を与えるため、要チェックです。
特に、「非農業部門雇用者数」「失業率」「平均時給」に関しては大事です。
ADP雇用統計もアメリカの雇用に関する指標ですが、非農業部門雇用者数と異なる結果になることもあるため、比較しながらチェックする必要があります。
新規失業者保険申請件数は速報性が高いため、特に早くチェックすることでライバルに差をつけることができます。
GDPは、通常は四半期に一度の発表のため、見逃さないように注意しましょう。
CPIは、消費者が購入する小売価格の動向を示し、特に現在のようなインフレが全世界的に進行している状況では常に変動するため、速報が重要です。
FOMCは、アメリカの政策金利などが決定され、年に8回行われます。
政策金利が上げられたことで、FXのチャートですでに円安が進行しており、影響力の大きさがうかがわれます。
生産者物価指数は、消費者物価指数の先行指標となることがあるため、あわせてチェックしておくとより正確な情報となります。
これらの経済指標を、リアルタイムで逐一チェックするのは、とても大変な作業です。
新聞やニュースなどをもとに経済指標の速報を知ることも可能ですが、より他のトレーダーよりも早い段階で速報を知るには、インターネットを活用するのが有効です。
また、全ての経済指標をチェックする必要はなく、FXの価格形成に影響を及ぼす可能性が高い重要な経済指標を中心に、自分にとって必要な情報のみを知れば十分です。
FXで重要な経済指標を速報で、しかも簡単にチェックする方法は、経済指標カレンダーを使う方法と、アラート機能を利用する方法があります。
経済指標カレンダーは、それぞれのFX会社が公開しています。
通常は、カレンダー形式で日付、時間帯、経済指標の名称、予想値、速報値、その指標の重要度などが一覧形式で記載されています。
利用しているFX会社の経済指標カレンダーを利用しても良いですが、FX初心者には「羊飼いのFXブログ」が見やすくまとめられており、おすすめです。
アラート機能は、重要な経済指標の前にメールで通知してくれる、FX会社のサービスです。
具体的なサービス内容はFX会社により異なりますが、仕事などで重要な経済指標を見落としてしまわないように、活用することが可能です。
アラート機能には、経済指標だけでなくチャートの急騰・急落を知らせてくれることもあるため、スマホのバイブレーション機能などを活用して、確実にチェックできるようにしておきましょう。
まとめ
FXで使える経済指標を速報で簡単にチェックする方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- FXでは、経済指標を活用して各国の景気・物価・雇用などを把握することが大事
- 経済指標のうち、米雇用統計などアメリカの動向は特に注目すべき
- 経済指標カレンダーやアラート機能などを活用することで、経済指標の速報を知ることが可能
FXでは、経済指標をできるだけ速報で知ることがとても大事です。
そのためには、経済指標カレンダーや、アラート機能などを活用することが有効です。
経済指標を知ることで、各国の景気・物価・雇用などを分析し、FXの値動きを予想する手助けになります。