FXをするかたにとって、ポンド円やポンド米ドルなど、英国のポンドに関する通貨ペアは値動きが大きいため、チャンスが大きい反面リスクもあります。
ポンドの通貨ペアで勝つためには、英国の中央銀行であるBOEの金融政策委員会が発表する内容に注意を向けましょう。
この記事では、2023年のBOE開催時期(スケジュール)と注目ポイントについて説明します。
2023年のBOE開催時期(スケジュール)と注目ポイント
BOEは「バンクオブイングランド」の略で、英国中央銀行のことです。
BOEは、英国の金融政策委員会を通して金融政策を決定するという重要な役割を担っています。
BOEは、スウェーデンの中央銀行に次いで世界で2番目に古い歴史を持つ中央銀行で、そのBOEが発表する金融政策委員会の金融政策は、世界中のトレーダーが注目しています。
- 2月2日(木)
- 3月23日(木)
- 5月11日(木)
- 6月22日(木)
- 8月3日(木)
- 9月21日(木)
- 11月2日(木)
- 12月14日(木)
2023年2月2日(木)のBOEでは、政策金利が0.5%引き上げられて4.0%となり、10会合連続の利上げとなっていました。
英国を含めた欧州ではインフレが高水準で進行しているため、大幅な利上げの継続は予想どおりでした。
そして続く2023年3月22日(木)のBOEでは、他の欧米各国と同様に利上げを継続し、11会合連続の利上げとなりましたが、利上げが0.25%増の4.25%となり、前回よりは政策金利の利上げ幅が小さくなりました。
このことから、利上げの動きはそろそろ終了ではないかという見方が広がっています。
英国では、消費者物価指数や平均賃金の伸び率が鈍化しており、インフレも落ち着きを見せていると考えられるのも、要因となっています。
2022年9月26日には、英国のトラス政権による景気刺激策が裏目に出てポンドの価値が暴落し、ポンド米ドルの通貨ペアでは37年ぶりに市場最安値を更新するまでポンドが売られました。
ポンド円も暴落後に戻すなど荒い値動きをした後、相次ぐBOEによる政策金利の利上げが行われました。
次回、2023年5月11日以降に、利上げの据え置きや利下げになった場合には、再びポンドに関わる為替相場に大きな変動が考えられるため、投資チャンスに活かしたり、リスク管理に役立てたりするためにBOEの発表には注意を向けましょう。
まとめ
2023年のBOE開催時期(スケジュール)と注目ポイントについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- BOEはバンクオブイングランドの略で、金融政策には注意すべき
- BOEが発表する金融政策は世界中のトレーダーが注意を向けている
- BOEでは連続して政策金利の利上げが発表されている
BOEはバンクオブイングランド、つまり英国中央銀行の略で、金融政策委員会が発表する金融政策には世界中のトレーダーが注目しています。
特に、FXでポンド円などのトレードをするかたには重要となります。
2023年3月22日(木)のBOEでは11会合連続の利上げとなりましたが、次回以降では据え置きもしくは利下げの可能性も指摘されているため、為替の大きな変動に注意しましょう。