日本ではサマータイムを採用していませんが、世界各地ではサマータイムを採用している国が多く存在します。
日本在住のかたでも、FXなどの投資を行っているかたには影響が出てきます。
この記事では、2024年のサマータイム開始時期と取引時間について解説します。
2024年のサマータイム開始時期と取引時間
サマータイムへの取り組みは、世界各国で異なっています。
日本でも、東日本大震災の際に導入する議論もありましたが、システムの切り替え等に手間やコストがかかりすぎることなどから、見送られています。
サマータイムを導入している国は、半年ごとに標準時間(冬時間)とサマータイム(夏時間)をくり返します。
そして、標準時間からサマータイムに切り替わる際に時計が1時間進み、逆にサマータイムから標準時間に切り替わる際に時計が1時間戻ります。
日本との比較であれば、標準時間は同じですが、サマータイムは1時間ずれ、例えばアメリカとの比較だと日本との時差が1時間短くなります。
サマータイムを導入している理由は、日の出が早い期間に早く仕事や学業を開始し、夕方の時間を有効活用するためや、電力削減のためなどとされています。
しかし、切り替えのコストや手間がかかること、それに対する効果が低いことなどから導入しない国、さらにはサマータイムの廃止を検討する国も出ています。
ヨーロッパは、2019年のEU議会において、2021年を最後にサマータイム制度を廃止する法案が可決されています。
ところが、様々な事情により2024年になってもサマータイムは廃止に至っていません。
サマータイム開始時期は、国により異なります。
2024年のヨーロッパのサマータイムは、中央ヨーロッパ時間で3月31日日曜日2時開始、10月27日日曜日3時終了で、ドイツやフランスなどはこの時間です。
イギリスでは3月31日日曜日1時開始、10月27日日曜日2時終了となるなど、多少のズレが生じます。
アメリカにおいても、2022年のアメリカの上院議会で2023年からサマータイム廃止の法案が可決されましたが、こちらも下院の可決や大統領の署名などがないまま見送られています。
2024年のアメリカのサマータイムは、3月10日日曜日2時開始、11月3日日曜日2時終了となっていますが、これらはニューヨークのある東部時間で、西部は日付や時間が異なるため注意が必要です。
オーストラリアは、南半球にあるため夏と冬が逆転しており、サマータイムは2023年10月1日日曜日2時開始、2024年4月7日日曜日3時終了です。
日本でFXや海外の金融商品の投資を行う際、標準時間とサマータイムとでは、経済指標や重要イベントの発表、営業日や時間帯、メンテナンス時間、週末の取引終了時刻なども同時に切り替わるため、注意しましょう。
具体的な営業日や取引可能時間は、利用する証券会社やFX会社により異なるため、それぞれで確認しましょう。
一般的に、サマータイムは取引時間が1時間早くはじまり、1時間早く終わると考えるとよいでしょう。
海外の証券会社やFX会社を利用するかたは、表記が日本語でも運営しているのが海外の法人である場合は、その国のルールでサマータイムへの切り替えが行われることがあります。
また、国によりサマータイムの切り替え時期が異なるため、アメリカではサマータイムなのにヨーロッパではまだ標準時間、ということもあります。
オーストラリアやニュージーランドなど南軟球と北半球とでは、サマータイムと標準時間とが逆転しています。
2024年においては3月~4月、10月~11月に特に注意をはらいましょう。
2024年ではサマータイムの廃止は行われないようですが、今後サマータイム廃止の議論が再燃することも考えられるため、それらの情報をチェックしておくべきです。
まとめ
2024年のサマータイム開始時期と取引時間について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 2024年のサマータイムは北半球では3月から10月まで、南半球では10月から4月まで
- アメリカやヨーロッパではサマータイム廃止の議論はあるが、2024年は現行のまま
- サマータイムに切り替わると、取引時間が変更になるため注意が必要
サマータイムは日本にはない、アメリカやヨーロッパなどで採用されている制度で、半年ごとに時計が1時間進んだり戻ったりします。
サマータイムの影響で、FXや海外の金融商品の投資をしているかたは、取引時間や重要指標の発表の時間などが1時間ずれることがあるため、注意しましょう。
具体的な取引時間は、利用しているFX会社等で異なります。