RBAはオーストラリアの中央銀行に当たる「オーストラリア準備銀行」の略で、その金融政策理事会において政策金利などオーストラリアの金融政策を決定します。
RBAの発表は、日本の株式市場が開いている時間帯に開催されることもあることや、オーストラリアと経済的につながりの深い中国に影響があることから、特にアジア関連の投資を行うかたに重要です。
この記事では2024年のRBA開催時期(スケジュール)と注目ポイントについて説明します。
2024年のRBA開催時期(スケジュール)と注目ポイント
RBAは、2023年までは1月を除く年11回、毎月第一火曜日に実施していましたが、2024年からは金融政策理事会を年8回開催することとなりました。
2024年のRBAにおける金融政策理事会は、2月5日~6日・3月18日~19日・5月6日~7日・6月17日~18日・8月5日~6日・9月23日~24日・11月4日~5日・12月9日~10日に開催されます。
2024年のRBAは、従来の年11回の発表から年8回に変更されたことによる影響がまずは注目されます。
回数が少なくなったことにより1回当たりの重要度が増す他、FOMCなど他の世界的な金融政策の発表も年8回であるため、それらとの比較も大きなポイントとなります。
2023年のRBAにおいては、政策金利の引き上げと据え置きを繰り返し、12月では4.35%と高金利のまま据え置きとなりました。
基本的に予想どおりの政策金利の推移で、インフレ率は徐々に緩やかになり、金利高によるインフレ抑制が成功した形です。
2024年のRBAの発表は2月と他の国より遅いですが、その理由は南半球にあるオーストラリアが夏休みシーズンとなるためです。
オーストラリアでは特にサービス産業の高インフレが続き、家賃の上昇は14年ぶりの高い水準になるなど、国民の生活は厳しいですが、夏休みシーズンはそれが多少和らぐと考えられます。
2024年初から、RBAの金融政策理事会の発表がどのようになるかは、様々な見方があります。
BBAはオーストラリアのインフレ率を2~3%に抑制したいとしていますが、まだそれよりも高い水準にあり、2~3年をかけてインフレを目標値に近づけたいとしています。
そのため、2024年以降も政策金利の引き上げによる景気引き締めが継続する可能性があります。
一方で、RBAのロウ前総裁や、その後任のブロック総裁は「インフレの最悪の状態は脱した」と語っており、金融政策が調整段階にあると発表しています。
そうなると、大まかにはインフレ抑制に進むとはいえ、すでに高い政策金利を引き下げ、調整してくる可能性も否定できません。
2023年末にRBAの総裁が交代したことも考えると、金融政策理事会の発表が予想に反することも十分に考えられるため、世界情勢なども踏まえながら判断することが重要です。
まとめ
2024年のRBA開催時期(スケジュール)と注目ポイントについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- RBAはオーストラリア準備銀行を指し、オーストラリアの政策金利など金融政策を決める
- RBAの金融政策理事会は2024年より年8回開催となる
- 2024年のオーストラリアの政策金利の成行は不透明なためRBAの発表に注目すべき
RBAの金融政策理事会は、2024年より年8回の開催となり、最初の発表は夏休みシーズン明けの2月5日~6日です。
オーストラリアの政策金利は2023年12月時点で4.35%と高い水準となっていますが、いまだにインフレ気味であるため、2024年は引き続き政策金利の引き上げとなる可能性もあります。