XMのデメリットとして、スプレッドの広さがあげられますが、XMのスプレッドはどれくらい広くなっているのでしょうか。
スプレッドはトレードの損益に直結するため、トレーダーにとっては最も気になるところだと思います。
そこで、XMのスプレッド水準として、平均スプレッドや実質スプレッド、口座タイプごと、他社との比較をしていきたいと思います。
XMのスプレッドに関する基本知識
まず、XMのスプレッドのしくみや基本ルールについて見ていきます。
スプレッドとは
- 買う値段と売る値段の差
- トレーダーにとっては間接的な手数料
そもそも「スプレッド」とは、買う値段と売る値段の差であり、トレーダーにとっては間接的な手数料となります。
例えば、ドル円であれば買値が105.005、売値が104.095の時、買値と売値の差(スプレッド)は10pips(1.0銭)です。
同じタイミングで売り買いをすると、105.005で買って104.095で決済売りをすることになり、1万通貨の取引だと1,000円の損失となります。
見方を変えると、往復の取引で1万通貨あたり1,000円の手数料がかかっていることになります。
本当の価格(仲値)から買いは高く、売りは安く価格が上乗せされていて、その分がFX会社の利益になり、トレーダーにとっての損失となります。
FX会社はスプレッドを設定することで、買値・売値と仲値の差からトレーダーから実質的な取引コストを得て運営をしているんですね。
スプレッドは広いほど買い値は高く、売値は安くなるので、取引コストが高く利益が出しづらくなります。
そのため、トレーダーは手数料を比較するようにスプレッドを比較して、少しでもスプレッドが狭いFX業者でトレードしています。
XMのスプレッドは変動スプレッド
スプレッドは、常に同じ幅(買値と売値の差)とする「固定スプレッド」と、相場の状況によって変更する「変動スプレッド」があります。
XMのスプレッドは固定スプレッドではなく、変動スプレッドを採用しています。
固定スプレッドは基本いつでも同じスプレッドとなりますが、変動スプレッドを採用するXMでは相場の状況によってスプレッドが変わっていきます。
他の海外FX、国内FXでも変動スプレッドが主流となっています。
国内FXでは「原則固定」のスプレッドを提示していますが、相場状況によって変動するという意味では変動スプレッド制です。
XMのスプレッド水準・平均スプレッド
XMは変動スプレッドとなるため、平均スプレッドでスプレッド水準を知ることができます。
XMでは平均スプレッドとあわせて最小スプレッド、スワップなどを公式サイトで公開しています。
最小スプレッドはあまり意味がなく、平均スプレッドが平常時にどれくらいのスプレッドでトレードできるのかの目安になります。
通貨ペア | 平均スプレッド |
---|---|
USDJPY | 1.5pips |
EURJPY | 2.3pips |
GBPJPY | 3.1pips |
CADJPY | 3.2pips |
AUDJPY | 3.2pips |
NZDJPY | 2.9pips |
EURUSD | 1.6pips |
GBPUSD | 2.1pips |
USDCHF | 2.1pips |
国内FXは世界的に見ても超スプレッドが狭く、国内大手のDMM FXはドル円のスプレッドは0.3銭(0.3pips)、ユーロ円は0.5銭、ポンド円は1.0銭となっていますので、そこから比べるとやはり広い感はあります。
実際に国内FXで取引した人からすると、XMではじめて取引した際はスプレッドが広いと感じることでしょう。
XMのメジャー通貨スプレッドを他社と比較
XMのメジャー通貨ペアのスプレッドを、海外FXのメジャーブローカーである「Titan FX」と「Axiory」で比較すると以下のようになります。
通貨ペア | XM | TitanFX | Axiory |
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.50pips | 1.33pips | 1.50pips |
EUR/JPY | 2.30pips | 1.70pips | 1.70pips |
GBP/JPY | 3.80pips | 2.45pips | 2.70pips |
AUD/JPY | 3.00pips | 2.12pips | 2.10pips |
EUR/USD | 1.70pips | 1.20pips | 1.30pips |
AUD/USD | 1.80pips | 1.52pips | 2.10pips |
GBP/USD | 2.30pips | 1.57pips | 1.90pips |
海外FXの中でもXMのスプレッドは広めになっていて、スプレッド重視で海外FXをしたい人にはTitan FXが人気です。
ただし、XMには他社にはない充実したボーナスがあり、口座開設で3,000円、入金ボーナスで最大50万円分をもらうことができます。
ボーナスは口座内ではリアルマネーと同じように証拠金として使うことができ、口座残高がなくなってもボーナスだけで取引も可能です。
ボーナスの取引で利益が出たら、再度リアルマネーの口座残高を積み上げていくことができるので、XMから与えられた敗者復活チケットといえます。
また、取引量に応じてポイントがたまり、1ロットの取引で370円から740円相当をもらうことができ、さらにトレード損益が改善します。
XMはスプレッド以外のボーナスやポイントが充実しているので、少資金で利益を得ていきたい人におすすめのFX業者といえます。
初心者でいきなり資金が豊富な人は少ないと思いますので、海外FXはXMから始める人が多く人気になっています。
XMの口座タイプごとの平均スプレッド
XMにはスタンダード、マイクロ、ZERO口座の3種類の口座タイプがあります。
海外FXのXMには以下3つの口座タイプがあります。 XMの口座タイプ スタンダード口座 マイクロ口座 ZERO口座 口座開設の際にどの口座タイプを選択するか、悩む人もいると思います。 […]
スタンダード口座とマイクロ口座のスプレッドは同じですが、ZERO口座は取引手数料がかかる代わりにスプレッドが非常に狭くなっています。
口座タイプごとの通貨ペアのスプレッドは以下のようになっています。
通貨ペア | スタンダード・マイクロ | ZERO口座 | |
---|---|---|---|
スプレッド | スプレッド | 取引手数料 | |
USDJPY | 1.5pips | 0.1pips | 5 USD(往復10USD) |
EURJPY | 2.3pips | 0.2pips | 5 USD(往復10USD) |
GBPJPY | 3.1pips | 0.9pips | 5 USD(往復10USD) |
CADJPY | 3.2pips | 1.4pips | 5 USD(往復10USD) |
AUDJPY | 3.2pips | 1.2pips | 5 USD(往復10USD) |
NZDJPY | 2.9pips | 2pips | 5 USD(往復10USD) |
EURUSD | 1.6pips | 0.1pips | 5 USD(往復10USD) |
GBPUSD | 2.1pips | 0.1pips | 5 USD(往復10USD) |
USDCHF | 2.1pips | 0.1pips | 5 USD(往復10USD) |
ZERO口座は片道5USD、往復で10USDの取引手数料がかかりますが、手数料を加味してもスタンダード、マイクロ口座よりも取引コストは有利になります。
ZERO口座は入金ボーナスがもらえなかったり、XMポイントもたまりませんが、シンプルに低コストで取引したい人に向いた口座タイプと言えるでしょう。
XMでは8口座まで開設することができ、スタンダード口座とZERO口座を併用することもできるので、気になる人は併用してみて気に入った口座タイプを選択するということもできます。
ZERO口座のスプレッドであれば、他のメジャー業者と比べてもスプレッド水準に遜色ありません。
それでもXMが選ばれる理由
このように、XMは国内FXと比べても海外FXの競合と比べてもスプレッドが狭いわけではありません。
具体的なスプレッドを見ても、XMのスプレッドが他社と比べて広いのは事実です。
ただ、それでもXMは大人気でメイン口座として愛用しているトレーダーが数多くいて、XMは一番人気の海外FXです。
決してスプレッドが狭いとは言えないXMはなぜ人気なのでしょうか。
XMが選ばれる理由として以下が考えられます。
- 最大888倍のハイレバレッジ
- 安心のゼロカットシステム
- 充実したボーナスやポイント
- デイトレードであればスプレッドの影響は大きくない
最大888倍のハイレバレッジ
なんと言っても海外FX特有のハイレバレッジが人気の理由です。
XMでは最大888倍のレバレッジで取引が可能です。
1万円で888万円分も取引ができるので、わずかな資金で大きな利益を狙うことができます。
国内FXでは最大25倍のレバレッジという規制があり、海外FXのレバレッジには遠く及びません。
(さらに今後規制が強化されて、レバレッジが低くなる可能性もあります。)
資金が少ない投資家にとっては、億り人になるには海外FX一択の状況と言っても過言ではありません。
安心のゼロカットシステム
さらにXMにはゼロカットシステムがあり、どんなに相場が急変しても証拠金がマイナスになって追証を入れる必要がありません。
国内FXではロスカット注文を入れていても、相場急変時は約定がうまくできず、結果として証拠金がマイナスになることは少なくありません。
証拠金がマイナスになったら「追証」といって、追加で証拠金を差し入れないといけず、人によっては追証で借金を背負ったり破産してしまう人もいます。
XMではゼロカットシステムがあるので、証拠金以上の損失を負うことがなく安心して取引することができます。
上述した超ハイレバレッジとゼロカットは非常に相性が良く、追証がないので、安心して少資金でリスクを取って大きな利益を狙いに行くことができます。
充実したボーナスやポイント
さらにXMはスプレッドが広い分、豊富なボーナスや取引ごとにたまるポイントで、スプレッドの広さを埋める魅力があります。
口座開設だけで3,000円、最大50万円分ももらえる入金ボーナスがあり、ありえないくらい充実しています。
さらに1ロットごとに370円から740円ほどのポイントをもらうこともできるので、スプレッド負担分をかなり減らすことができます。
XMにはXMポイントというポイント制度があり、XMでトレードしているとポイントがたまっていきます。 会員ページにも目立つところに「現在のXMポイント残高」と表示されているので、どんなポイント制度なのか気になっている人も多いと思います。[…]
デイトレードであればスプレッドの影響は大きくない
また、そもそもデイトレードやスイングトレードの人であれば、スプレッドが損益に与える影響はそれほど大きくないという話もあります。
1日に何度も取引をして利益を積み上げていくスキャルピングであれば、スプレッドが広いと1往復のトレードで利益を取りづらくなり、使いづらくなりますが、デイトレードくらいの取引頻度であればスプレッドが勝敗に与える影響は限定的です。
それ以上にハイレバレッジで効率的にトレードができたり、ゼロカットがあることの方が重要で、スプレッド以上の魅力となります。
実際に稼いでいるトレーダーでXMを使っている人は多く、トレードスタイルによってはスプレッドを気にしすぎる必要はないかもしれません。
まとめ
XMのスプレッドについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- XMのスプレッドは国内FXと比べると広い
- XMにスプレッドを超える魅力がある
- デイトレードであればスプレッドの影響は大きくない
XMのスプレッドは公式サイトで公開されていますが、平均スプレッドはドル円で1.6pips、ユーロ円で2.6pips、ポンド円で3.5pipsとなっています。
国内FXと比べると広く、海外FXの中でも平均くらいのスプレッド水準となっています。
決して有利とは言えないスプレッドですが、XMには888倍のハイレバレッジで取引ができたり、ゼロカットで追証がないなど多くの魅力があります。
また、ボーナスやポイントも充実しているので、見た目のスプレッド以上にお得にトレードができるようになっています。
いずれにせよ、すべてにおいて完璧な業者はありませんので、ハイレバレッジやゼロカットというXMの魅力を取るか、スプレッドが有利な業者を選ぶか検討して選択していくのが良いでしょう。
デイトレードやスイングトレードであれば、そこまでスプレッドの影響は大きくないので、取引スタイルによってどうするか考えるのも良いですね。