海外FXは、少ない資金で大きく稼ぐことができることから、日本人にも認知されてきていますが、その反面で大きなリスクもあります。
特に新興の海外FX会社では、魅力的なキャンペーンや集客により急激にユーザー数を増やすことがありますが、それが出金遅延などのトラブルに発生する事例が後を絶ちません。
この記事では新興の海外FX会社、HAST FOREXで起きた出金遅延の内容と注意点について説明します。
HAST FOREXで起きた出金遅延の内容と注意点
HAST FOREXは、2022年4月にサービス提供を開始した、新興の海外FX会社です。
セントビンセントおよびグレナディーン諸島の金融ライセンスを受けていることや、世界最先端と言われるEquinix社のトレーディングサーバーを採用していることなどから、信頼感が高く多くのユーザーを獲得しました。
その他にも、最大400倍のレバレッジ、日本語によるサポート体制、追証なしのゼロカットシステムを採用、口座開設ボーナスや入金ボーナスなど豪華なキャンペーンも人気を博しました。
サービス提供開始以来、順調に経営を行っていたHAST FOREXでしたが、2022年10月中旬あたりから出金遅延が発生しはじめました。
実は、その数か月前から出金が遅いとの口コミがSNS上に登場しはじめていましたが、それはHAST FOREXが委託している収納代行業者が夏期休暇だったためのようです。
ところが、その後も出金の遅れが目立ち、10月中旬以降は大幅な出金遅延が発生しています。
その後、HAST FOREXの公式Webサイトにて2022年11月1日付けのニュースに「出金申請についてのご報告」のタイトルで出金遅延の対策に関する文書が公開されました。
その文書によると、契約している収納代行業者に加え、新たな収納代行業者との契約を2022年10月末に締結し、業務を委託しているとのことでした。
ただし、新規の収納代行業者による出金業務も予定より遅れ、新たに2022年11月25日のニュースで再び出金遅延のお詫びをアナウンスする結果となっています。
HAST FOREXで出金遅延した原因は公式Webサイトには公開されていませんが、その時期に円安が進み相場が荒れたことや、予想よりもHAST FOREXへの新規登録者が多く、出金処理しきれなかったことなどが考えられます。
また、不正な取引を意図的に行う個人やグループに対する審査業務に時間がかかったなどの原因もあるかもしれません。
いずれにせよ、HAST FOREXにおいて出金遅延が2023年まで続いていることは事実です。
とはいえ、HAST FOREXによる恣意的な出金拒否や出金遅延ではなく、収納代行業者とのトラブルや事務処理の遅延などが原因と考えられるため、HAST FOREXを詐欺業者とは考えにくいです。
実際に、出金遅延しながらもHAST FOREXからの出金を受けたという口コミも、徐々に出はじめています。
複数の回数にわたり出金遅延を起こしていることや、数週間から数か月も出金できていないユーザーがいることから、HAST FOREXで新規口座開設することや入金しトレードを開始することは少し控え、様子を見た方が良いでしょう。
HAST FOREX自体は信頼できる海外FX会社かもしれませんが、資金不足や収納代行業者とのトラブルが解消しないなどの理由で、出金遅延だけでなく元本まで保証されない可能性もあるためです。
しばらく様子を見て、出金遅延がSNS上にほとんど見られなくなってから、ボーナスを利用して少額の入金によるトレードからはじめると良いでしょう。
まとめ
HAST FOREXで起きた出金遅延の内容と注意点について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- HAST FOREXは2022年4月にサービス提供開始した新興の海外FX会社
- HAST FOREXにおいて2022年10月中旬以降、出金遅延が多発している
- HAST FOREXの利用は様子を見るべき
HAST FOREXは、日本人のユーザー数を増やしている新興の海外FX会社で、2022年4月よりサービスを開始していますが、2022年10月中旬から出金遅延の報告が口コミなどで相次いでいます。
時間がかかりながらも出金はできるようですが、収納代行業者とのトラブルなどが原因で出金遅延が解消されていない状況が続いているため、HAST FOREXの新規口座開設やトレードは控えた方が無難でしょう。