FX Fairで発生した出金遅延の内容と原因とトレーダーの対応策

FX Fairは、FX Beyondから社名を変え、新たなサービスを開始している海外FX会社です。

豪華なボーナスや最大1,111倍のレバレッジをかけてのトレードができることなどから登録者を増やし、特に出金が早いことで評判でした。

そんなFX Fairで、出金遅延が発生したため、戸惑っているかたが多いようです。

この記事では、FX Fairで発生した出金遅延の内容と原因とトレーダーの対応策について説明します。

FX Fairで発生した出金遅延の内容と原因とトレーダーの対応策

FX Fairは、セントビンセント・グレナディーン諸島を本拠地とし、金融ライセンスを保有している海外FX会社ですが、前身のFX Beyondが日本でサービスを開始したのが2021年3月、社名をFX Fairに変更したのが2022年10月と、歴史が浅いです。

FX Fairの運営実績の少なさもあってか、FX Fairでは2023年8月より出金遅延が多発しています。

そもそも、社名がFX Beyondの時代に、規約により出金できない、もしくは出金遅延が発生し、それが原因で社名をFX Fairに変更したという経緯があります。

その後、わずか1年足らずで出金遅延が発生しているため、従来のFX Fairユーザーはもちろん、これからFX Fairを利用しようとされているかたも、戸惑いがあるでしょう。

FX Fairで出金拒否が発生した具体的な内容とは、「PAMM口座」からの出金停止と、「本人確認の厳格化」で、それに伴い出金遅延が発生しています。

PAMM口座とは、FX Fairのユーザーが資金を出し合って、その資金を元にプロのトレーダーが運用する口座で、信託としくみが似ています。

ところが、このPAMM口座において、配信元のトレーダーが不正トレードを行いました。

それに伴い、PAMM口座に資金を預けたFX Fairのユーザーも同様に不正トレードを行ったとみなされ、出金の停止が行われました。

FX Fairで具体的に禁止されている行為とは、利用規約46条によりスキャルピング、市場価格を操作する行為、経済指標発表時のみをねらったトレード等です。

また、規約63条によりそれらの行為を行うと、FX Fair側に不利益をもたらしたとみなされ、アカウントの凍結などもあります。

PAMM口座の不正トレードを理由に、FX Fair側はユーザーの本人確認書類の再確認と取引内容の精査に時間を取られ、2023年8月以降は、出金が反映されるまで最大25営業日かかると通知されています。

出金までにそれだけの時間がかかる原因は、FXFairが提携する収納代行業者の銀行口座が一時的に凍結されているためです。

この出金遅延が長いことも問題ですが、そもそも確実に出金されるのか、という不安が広がっています。

それは、2022年末に出金トラブルが発生したGEMFOREXの事例や、2023年7月にコピートレード口座で強制ロスカットが多発したAssassinFXの事例と経過が似ているためです。

FXFairが、そのAssassinFXと同じクラウドサービスのMetaQuotes社と同じプラットフォームを使用していることも、疑惑の原因となっています。

この件に関し、FXFairは公式WEBサイトにて明確に否定し、AssassinFXとは全く関係がないことを強調しています。

2022年9月中旬において、FXFairは通常どおり営業を行っていますが、少なくとも出金遅延が解消すると通知されている25営業日が確実に経過し、出金されたとのSNS上の口コミなどを確認しない限り、新規口座開設や多額の資金を投入してのトレードは、危ないと考えた方が良さそうです。

そのため、より信頼性の高いFX業者を選ぶことが大切ですが、海外FX会社で類似の出金遅延や出金拒否が発生している以上、国内のFX会社を利用した方が安全と言えそうです。

まとめ

FX Fairで発生した出金遅延の内容と原因とトレーダーの対応策について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

FX Fairは新興の海外FX会社で、顧客数を伸ばしていましたが、出金遅延が発生したため、今後新たに新規口座開設するかたや、継続して利用しようと考えているかたは、注意が必要です。

出金遅延には、PAMM口座の不正トレードやそれに伴う本人確認の厳格化、さらには収納代行業者の銀行口座が一時凍結されたことなどがあり、類似の出金トラブルが他の海外FX会社でも発生しています。

FX Fairを利用するかたは、それらの情報をふまえた上で、慎重に判断しましょう。