FXは、チャートを見ながら行うのが基本ですが、仕事や学業、家事等の事情でチャートを見てばかりいられないかたも多いでしょう。
ずっとチャートに張り付かなくても、FXを行い稼ぐことは可能です。
この記事では、FXはチャートに張り付くべき?チャートに張り付かずに済む方法について紹介します。
FXはチャートに張り付くべき?チャートに張り付かずに済む方法
まず、FXの初心者は、ある程度FXのしくみに慣れるまでは、チャートをなるべく多くの時間ながめるのがおすすめです。
なぜなら、FXのしくみをわからずに楽な方法で勝てるほど甘いものではないですし、単なるギャンブルになってしまっては、勝率は上がらないためです。
FXの基本的な用語や勝つための方法、チャートの正しい見方などが理解できたら、チャートに張り付かずに済む方法を試していきましょう。
FXでチャートに張り付かずに済む方法は、大きく分けてトレードスタイルと、自動売買ソフトの利用とがあります。
トレードスタイル
まず、トレードスタイルはFXでどのようにトレードするかに関してのスタイルです。
トレードスタイルは、大きく分けてデイトレードとスイングトレードとがあり、その他にも細かく分けると多くあります。
デイトレードは、基本的に1日以内のトレードを行い、短時間でコツコツ利益を積み重ねていくスタイルです。
デイトレードの中でも、1分足や5分足など、超短時間でのトレードを行うスタイルをスキャルピングと呼びます。
スキャルピングは瞬時の判断力や、チャートを深く読み解く能力が必要なため、初心者にはおすすめできません。
必要な時間だけチャートに張り付き、その他の時間はチャートを見なくてもすみますが、手数料がかさむことやシステムの反応が遅れて損失を出す可能性、相場急変のリスクなどがあります。
1時間足などを中心に見るデイトレードは、チャートがあまり動かない日本時間よりも、大きくチャートが変動しやすいニューヨーク時間の方にチャンスがありますが、日本で夜から夜中にかけての時間となるため、その時間にチャートに張り付くのは難しい方には厳しいです。
チャートに張り付かずに済むために、OCO注文やIFDA注文と呼ばれる方法を利用すると、売りと買いを同時に出し、利益確定と損切り、さらには時間指定による決済などもできます。
スイングトレードはデイトレードと異なり、ポジションを数日以上保有したままにするトレードスタイルです。
長期間を見通すトレードのため、チャートを月足や週足などの視点で見る必要があるとともに、ファンダメンタルズに関する知識が必要なため、世界情勢や経済の動きなどにも常に関心を持つかたにおすすめです。
チャートは1日に数回程度見てチェックするだけのため、チャートに張り付く必要はないです。
さらに、スワップポイントを稼ぐポジショントレードをすると、チャートをほとんど見ることなく手堅い利益を積み重ねることが可能です。
スワップとは通貨ペア同士の金利差のことで、日をまたいだ時にプラスとなる場合とマイナスになる場合とがあります。
継続してスワップポイントをプラスにするには、金利の分析が必要となります。
自動売買ソフトを活用
もう一つの方法が、自動売買ソフトを活用する方法です。
自動売買ソフトは、予め指定した一定のルールに基づいて自動的にエントリーや決済を行うソフトです。
自分でチャートを見ながら行う裁量トレードも、本来は一定のルールに基づくのが理想ですが、欲が出てしまったり、早めに損切りしてしまったりして、ルールどおりに行かずに失敗することがあります。
その点、自動売買ソフトはルールを機械的に行うため、チャートに張り付く必要も、決済の判断も必要ありません。
自動売買ソフトのシステムが24時間チャートを分析しながら判断するため、時間の大幅な節約が可能です。
ただし、自動売買ソフトは最初のルールが間違っていると損失がかさみますし、自動売買ソフト自体の質が低い、古いとうまく勝つことができません。
また、自動売買のアルゴリズムは常に進化しており、しばらくの間は勝っていても、だんだん勝てなくなることも考えられます。
さらに、ファンダメンタルズの要因で自動売買のアルゴリズムとは全く別のチャートの値動きとなるリスクもあります。
そのため、自動売買ソフトを過信しすぎず、あくまでFXでチャートに張り付く時間を減らすための便利なツールとして利用するのが良いでしょう。
また、自分のスケジュール、ライフスタイルとの兼ね合いで、チャートに張り付く日や時間帯、自動売買ソフト活用の有無などを変化させるのがおすすめです。
まとめ
FXはチャートに張り付くべき?チャートに張り付かずに済む方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- FXでチャートに張り付かずに済むために、トレードスタイルの変更と自動売買ソフトの活用とがある
- デイトレードやスイングトレードなど、自分のトレードスタイルを把握し、チャートに張り付く時間の調整を行うことが可能
- 自動売買ソフトはチャートに張り付かずに済むために有効だが、万能ではない
FXは、チャートをなるべく多くの時間ながめ、分析や判断の材料とするのが上達の早道ですが、仕事等の都合でチャートに張り付いてばかりいられない場合には、トレードスタイルの見直しや、自動売買ソフトの活用などを考えるべきです。
一日ごとで完結するデイトレード、さらに超短期のスキャルピングは必要な時間チャートに張り付く必要があり、日をまたぐスイングトレードはさほどチャートに張り付かなくても良いですが、それに加えて自動売買ソフトをうまく活用すると、チャートに張り付く時間をさらに減らしつつ勝率を上げることが可能です。