FX(為替)には様々なアノマリーがあります。
アノマリーはテクニカル分析やファンダメンタルズとは異なり理論的な説明ができないですが、相場に影響を及ぼすと考えられている要因のことです。
この記事では、FX(為替)の3月のアノマリーと相場傾向、狙い目の通貨ペアについて説明します。
FX(為替)の3月のアノマリーと相場傾向、狙い目の通貨ペア
3月は、FX(為替)を含む投資全体において、1年で最も大きく動く月と言われています。
日本の相場格言に「節分天井・彼岸底」という言葉があり、2月上旬の節分の時期に高値をつけ、3月中旬の彼岸の時期に安値をつけるという意味で、2024年に関しても高値が続いていることから、今後株価が下がっていくことが考えられます。
それに伴い、FX(為替)においてもこれまで円安米ドル高だった傾向が崩れ、逆になっていく可能性もあります。
ただ、どちらの方向に動くかは判断が難しく、過去10年の米ドル円やユーロ円などにおいても陽線、陰線のいずれも出ており、明確な方向性はありません。
マイナーな通貨ペアで見ると、メキシコペソ円が陽線になりやすい他、ポンド円で陽線、ポンドカナダドルで陰線になるアノマリーがあります。
また、日本企業の多くが3月に決算期を迎えるため、輸出企業を中心に外貨を円貨に転換する企業も多いでしょう。
そうなると、特に取引量の多い米ドル円において、米ドル円が売られることにより円安米ドル高になりやすいとも言われています。
これも、3月末に一気に売られるわけではないため、参考程度に考えましょう。
まとめ
FX(為替)の3月のアノマリーと相場傾向、狙い目の通貨ペアについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- FX(為替)において3月は最も大きく相場が動く月と言われている
- 円安ドル高が崩れやすいが、明確な方向性はない
- メキシコペソ円、ポンド円、ポンドカナダドルが狙い目
FX(為替)においてアノマリーは大事ですが、3月は大きく相場が動きやすい時期でもあり、日本の企業の決算期と重なることもあることから、アノマリーを参考にしてトレードすると良いでしょう。
決算に合わせ、日本企業が外貨を円貨に変えるというアノマリーがあり、これが参考になりそうですが、米ドル円、ユーロ円などは陽線・陰線どちらになるか明確な方向性がありません。
一方、メキシコペソ円が陽線になりやすく、ポンド円で陽線、ポンドカナダドルで陰線になりやすいなどの傾向があるため、狙い目となりそうです。