Titan FXの確定申告手順と税金計算方法について

海外FXで得た利益にも税金はかかります。

しかし、FXでは税金を引かれずに利益を受け取るため、確定申告が必要になります。

日本で人気の海外FX業者であるTitan FXも例外ではなく、利益を得たら確定申告をしなければなりません。

この記事ではTitan FXの確定申告手順や税金計算方法について紹介しています。

確定申告は必要？

冒頭で「Titan FXで利益を得た場合確定申告をしなければならない」とお伝えしましたが、詳しく言うと、「Titan FXで利益を得た場合、ほとんどの人は確定申告をしなければならない」が正しいです。

なぜ、「ほとんどの人」なのかというと、Titan FXで得た利益によっては確定申告が必要ないからです。

確定申告が必要な場合

Titan FXで確定申告が必要な場合は以下になります。

・給与所得者(サラリーマンやアルバイターなど)はTitan FXで得た利益が年間20万円以上
・非給与所得者(経営者や専業主婦など)はTitan FXで得た利益が年間38万円以上

国内FXと海外FXの税金の違い

国内FX・・・申告分離課税で、税率は一律20%

FXで生じた利益とほかの所得を分離してそれぞれ別に税額を計算する方式で、所得額が大きくても小さくても税率は一律20%です。

海外FX・・・総合課税で税率は累進課税

FXで得た利益とほかの所得を合算した総所得額で税率を計算する方式で、利益が大きくなればなるほど税率が上がります。

以下が累進課税の課税所得額と税率の表になります。

国税庁の公式ホームページ

海外FXの所得税・納税額の計算方法

先述した通り、海外FXは総合課税なのでFXでの所得とそのほかのすべての所得を合算して計算します。

また、海外FXは総合課税なので、FXを始めるにあたって購入したものなどを経費として計上することができます。

所得税・納税額は以下の計算式で算出されます。

給料分の源泉徴収をしていない場合

(例)会社員としての所得が300万円、海外FXでの所得が80万円でパソコン購入費20万円の場合(勤務先で源泉徴収されていない場合)

(300万円＋80万円-20万円)×20%-42万7,500円=29万2,500円

所得税は29万2,500円となります。

※上の式は所得税のみの計算で、実際の納税額は住民税と復興特別所得税も含めて計算します。

復興特別所得税=(課税所得額×税率-控除額)×2.1%

(300万円＋80万円-20万円)×30%(所得税20%+住民税10%)-42万7,500円+1万3,702円=66万6,202円

上記の例の場合の納税額は66万6,202円となります。

会社の源泉徴収で給料分の税金を支払っている場合

サラリーマンやアルバイトをしている方は雇用先の源泉徴収で給料分の税金を収めている方が多いと思います。

その場合は海外FXの所得での税金のみの支払いを行います。

(例)年収200万円で実際の手取り150万円、海外FXを始めるにあたってかかった経費10万円の場合

(150万円+100万円-10万円)×10%-9万7,500円=14万2,500円

この場合の所得税は14万2,500円となります。

(150万円+100万円-10万円)×20%(所得税10%+住民税10%)-9万7,500円+8032円=39万532円

上記の例の場合の納税額は39万532円となります。

※2013年1月1日～2037年12月31日まで、復興特別所得税(源泉徴収される所得税額の2.1%)を納付しなければなりません。

確定申告に必要なもの

続いて、確定申告の際に準備しておくものを紹介します。

・年間取引報告書(年間損益報告書)・・・Titan FXではMT4(メタトレーダー4)から入手できます。

・源泉徴収票(給与所得者のみ)・・・勤務先などから入手します。

・確定申告書・・・税務署から直接または郵送で入手、もしくは国税庁のホームページからダウンロードします。

・経費の領収書・・・海外FXではFXを始めるにあたってかかった経費をFXで得た利益から差し引くことができるため、なくさないよう保管しておきましょう。

・各種控除証明書・・・条件を満たしている場合、医療費控除や社会保険料控除などにより課税所得を減らすことができます。

年間取引報告書(年間損益報告書)のダウンロード方法

①MT4にログインします。

②画面左下の「口座履歴」をクリックします。

③適当な場所で右クリックし、「期間のカスタム設定」をクリックします。

④確定申告の対象のトレード期間を入力して「OK」をクリックします。

⑤取引記録が表示されるので右クリックして「レポートの保存」をクリックします。

⑥「フォルダへ保存」をクリックして年間取引報告書のダウンロードが完了です。

確定申告の手順

確定申告の方法はいくつかありますが、今回は最も低コストで手間の少ない、webで作成する方法で手順を説明します。

①国税庁のホームページにアクセスし「税の情報・手続き・用紙」をクリックし「申告手続き・用紙」を選択します。

②「確定申告等情報」をクリックし「所得税」をクリック、「確定申告書等の作成はこちら」をクリックします。

③「作成開始」→「印刷して書面提出」→「利用規約に同意して次へ」を選択します。

④「所得税」を選択します。

⑤真ん中の「すべての所得に対応」で作成開始します。

⑥順番に入力していき、「雑所得」の「その他」を入力します。

⑦「上記以外(報酬等)」を入力します。

⑧Titan FXの情報を入力していきます。

種目: 証拠金取引

名称:TI Securities Limited

場所:1st Floor,Govant Building,Kumul Highway Port Vila,Vanuatu

収入金額:海外FXで得た利益額を入力します。

必要経費:Titan FXを始めるにあたってかかった経費を入力します。

源泉徴収額税:入力しなくてOKです。

⑨所得控除を入力します。

該当箇所に記入漏れのないよう入力します。

※控除を受けるには各種証明書が必要です。

⑩納付金額が表示されます。

⑪住民税の入力ですが、ここは気を付けてほしいポイントが1つあります。

サラリーマン等で勤務先に副業がバレたくない場合は「住民税を自分で納付する」を選択しましょう。

⑫最後に、個人情報を入力し、入力が終わったら「申請書作成終了」をクリックします。

⑬「帳票表示・印刷」をクリックし、内容に間違いがないかチェックし印刷します。

⑭必要書類と一緒に税務署に持っていき提出or郵送しましょう。

まとめ

この記事では、Titan FXの確定申告手順と税金計算方法について紹介しました。

Titan FXの確定申告手順と税金計算方法のポイントは以下になります。

給与所得者(サラリーマンやアルバイターなど)はTitan FXで得た利益が年間20万円以上、非給与所得者(経営者や専業主婦など)はTitan FXで得た利益が年間38万円以上であれば確定申告の必要があります。

国内FXでは税率は一律20%ですが、Titan FXをはじめ、海外FXでは総合課税・累進課税のため、利益が大きくなればなるほど税率が上がります。

副業が禁止されている会社も多いため、勤務先に副業がバレたくない方は確定申告書をwebで作成する際は「住民税を自分で納付する」を選択すると、後日住民税の納付書が自宅に送られてきます。

経費の領収書や各種控除証明書はなくさないよう、きちんと保管しておきましょう。

Titan FXで取引していて、その年の利益より損失の方が大きかった場合(FXでの利益がマイナスだった場合)は確定申告の必要はありません。

何年間かのトータルで損失のほうが大きかったとしても、損失の繰り越し控除は無いため、確定申告が必要かは、その年ごとの利益で判断されます。

Titan FXは海外FXだからバレないだろうと確定申告を怠ってしまうと、最悪の場合逮捕なんてことにもなりかねません。

確定申告は必ず行うようにしましょう。