FX(為替)には、明確な理由や根拠があるわけではないものの、なぜかそうなりやすいアノマリーという現象があります。
アノマリーのみを信じるのは危険を伴いますが、アノマリーを参考にしたトレードは役に立つことがあります。
この記事では、FX(為替)の5月のアノマリーと相場傾向、狙い目の通貨ペアについて紹介します。
FX(為替)の5月のアノマリーと相場傾向、狙い目の通貨ペア
FX(為替)の5月のアノマリーとして有名なのが、「セルインメイ」という格言です。
セルインメイは、本来はイギリスの格言とも、ウォール街の格言とも言われていますが、5月には株式を売って、旅行にでも行きなさい、という意味で使われはじめたようです。
5月以降の夏場はあまり相場が盛り上がらず、秋以降に備えていったん株式を売り払うということですが、FX(為替)もその影響を受けます。
株式が売られることで為替に影響が出るだけでなく、海外旅行に行くかたが増えると、外貨への両替や海外での消費活動も活発になるためです。
日本においても、ゴールデンウイーク前後で株式などが大きく売られると、その後のFX(為替)に影響がでることがあります。
具体的には、株式が売られて株安となると、円高傾向になるというものです。
2024年に入って円安傾向が続いており、米ドル円において1米ドル=150円を超える状況も多いですが、それ以上にはなかなか上がっていかないため、5月でいったん円高になる可能性は想定できます。
長期的な円安傾向は避けられないと考えられるため、5月でいったん円高になったところで買い注文を入れる、などの戦略が有効でしょう。
とはいえ、セルインメイが近年の傾向として当てはまっているかというとそうでもないため、信用しすぎない方が良いです。
狙い目の通貨ペアは、ニュージーランドドル円です。
5月の2週目に陽線が出る可能性が高いです。
5月全体では、オーストラリアドル/カナダドルの通貨ペアで陰線が出やすいというアノマリーがあります。
互いに地球の正反対に位置する国というのが関係しているのかもしれませんが、明確な根拠はありません。
まとめ
FX(為替)の5月のアノマリーと相場傾向、狙い目の通貨ペアについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- FX(為替)の5月のアノマリーとしてはセルインメイが有名だが、近年では当てはまらないことも多い
- セルインメイで5月に株式が売られると、FX(為替)に大きな影響が表れ、円高になると考えられる
- 狙い目の通貨ペアは、ニュージーランドドル円とオーストラリアドル/カナダドル
FX(為替)において、アノマリーを利用したトレードが有効になることがあり、5月のアノマリーとして古くから有名なセルインメイを利用することができます。
5月に株式が売られ、FX(為替)において円高傾向になりやすいですが、セルインメイは近年ではあまり関係なくなっているとも言われているため注意しましょう。