RSIは、相場が上がるか下がるかを見極めることができるインジケーターです。
買われすぎ、もしくは売られすぎの状況が数値で分かるため、多くのトレーダーが利用しています。
この記事では、Trading ViewでRSIを表示する方法と設定の仕方、Trading ViewのRSI活用方法と売買シグナルについて紹介します。
Trading ViewのRSI表示方法と設定の仕方
RSIは、過去14日間において、チャートの上昇・下降の勢いの強度を数値化する、オシレーター系のインジケーターです。
目安として、RSIが70を超えた場合は買われすぎ、30を下回った場合は売られすぎとされています。
Trading ViewにRSIを表示するには、Trading Viewにログインした後にチャート上部の「インジケーター」をクリックします。
RSIはTrading Viewに内蔵されており、内蔵タブよりRSIを探して選択すると、チャートの下部にサブウインドウでRSIが表示されます。
RSIは、設定ボタンをクリックする、もしくはラインをダブルクリックすることにより、設定を変更することが可能です。
ラインの色や太さ、RSIの背景などを変更し、自分のみやすいように設定しましょう。
Trading ViewのRSI活用方法と売買シグナル
Trading ViewでRSIを表示すると、売られすぎもしくは買われすぎの状況がわかるため、そのタイミングで逆張りするのが一般的な活用方法です。
例えば、RSIが70を超えたタイミングで相場が反転すると判断して売る、などです。
しかし、単純にRSIだけで判断すると、勝率は高くありません。
RSIが70を超えていると買われすぎかもしれませんが、強い上昇トレンドであればその状況がさらに続く可能性もあるためです。
例えば、三尊天井と呼ばれる三つの山形は高値圏のチャートでよく見られますが、そのように3回前後の高値が続くことを考慮する必要があります。
また、一定期間の上昇と下落を繰り返している相場の場合は、ダマシになりやすいことも知っておきましょう。
そこで、価格の値動きとRSIの動きの違いに注目した方法を紹介します。
まずは、価格が上昇しているにも関わらずRSIは下降している、ダイバージェンスが発生している場合です。
これは、価格が上昇しているのに、RSIが買われすぎの状態から次第に売りが増えていることを意味し、近い将来に価格が下落するという売りシグナルとなります。
同様に、価格が下降しているにも関わらずRSIが上昇している場合にも、ダイバージェンスが発生します。
次に、一見ダイバージェンスが発生しているように見えて、実はトレンドが継続しているリバーサルシグナルも、RSIでわかります。
これは、上昇トレンドで価格が押し目をつくり安値を更新していないにも関わらず、RSIで前回安値を下回る状態です。
リバーサルシグナルは隠れダイバージェンスとも呼ばれ、利用の難易度は高めです。
RSIだけでは、買われすぎている時に売りシグナル、もしくは売られすぎている時に買いシグナルとなる可能性を示唆しているにすぎません。
そこで、よりRSIを活用するには、他のインジケーターと併用するのがおすすめです。
Trading Viewでは、インジケーターにインジケーターを重ねて表示する機能があるため、RSIに他のインジケーターを重ねて表示できます。
まず、RSIに移動平均線を重ねて表示しましょう。
RSIは上下の幅が大きいオシレーター系のため値動きが大きいときには売買シグナルがわかりにくいことがありますが、移動平均線を加えることにより、平均の動きと比較しながら売買シグナルを探ることができます。
表示する方法は、まずRSIをTrading Viewで表示し、「RSI」の横の矢印をクリックし、「RSIにインジケータを追加」より移動平均線を選択します。
移動平均線だけでなく、Trading Viewに内蔵されている各種インジケーターも同様の方法でRSIに重ねて表示させることが可能です。
次に、RSIにボリンジャーバンドを重ねて表示する方法です。
ボリンジャーバンドは通常はローソク足に表示されますが、Trading ViewではボリンジャーバンドをRSIに重ねて表示することも可能です。
ローソク足に表示されているボリンジャーバンドをRSIに重ねるには、ボリンジャーバンド画面の「詳細」より「移動」の「下の既存ペインへ」を選択すると、重なって表示されます。
その後、設定で期間をRSIと同じ14に合わせ、ソースを終値ではなくRSIにすると完成です。
標準偏差を示すボリンジャーバンドとRSIを併用すると、二つの売買シグナルが重なったタイミングで判断することができ、より勝率が高まります。
MACDをRSIに追加して使用することもできますが、Trading ViewではRSIの下段にMACDが表示されます。
移動平均線などのように、RSIに重ねて表示することができないため、注意しましょう。
ローソク足、RSI、MACDと三つの画面を同時に表示すると、画面の小さい端末ではチャートが見にくくなることもあります。
RSIに追加したMACDは、RSIの数値に対するMACDとなります。
RSIが上昇し続けて買われすぎに見えても、MACDでデッドラインが発生していれば下降トレンドに入る可能性が高いと判断するなどの活用ができます。
まとめ
この記事では、Trading ViewでRSIを表示する方法と設定の仕方、Trading ViewのRSI活用方法と売買シグナルについて紹介します。
について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- RSIは、チャートの上昇・下降の勢いの強度を数値化し相場の上下を見極めるためのオシレーター系インジケーター
- RSIはTrading Viewに内蔵されており、チャート上に簡単に表示させることが可能
- RSIは、Trading Viewに内蔵された他のインジケーターと併用することにより、効果的に売買シグナルを探すことができる
RSIは、買われすぎや売られすぎを判断するために使われるオシレーター系のインジケーターで、多くのトレーダーに使われます。
Trading ViewにはRSIが内蔵されており、簡単に表示し、また設定を変更することができます。
一般に、RSIが70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎとされており、そのタイミングで反転売買を行う方法が知られています。
しかし、その方法は確実性にかけ、ダマシにもあいやすくなります。
そこで、Trading Viewに内蔵されたRSI以外のインジケーターと併用し、より効率的に売買シグナルを探りましょう。
Trading ViewでRSIに追加できるおすすめのインジケーターは、移動平均線、ボリンジャーバンド、MACDです。