Trading Viewは、世界中で利用者が増加し続けている高性能なチャートツールです。
Trading Viewは優れた操作性や見やすい画像構成、多数のインジケーターや描画ツールがありますが、チャート分析に特化しているため、直接注文を出す方法は限定されています。
この記事では、Trading Viewへレート配信しているFX会社と直接注文ができるFX会社、Trading Viewから注文を出す方法を紹介します。
Trading Viewへレート配信しているFX会社と直接注文ができるFX会社
Trading Viewでは、FX・株式・先物・仮想通貨・貴金属・各種指数など多数のチャートを表示することが可能です。
そのもととなる情報は、Trading ViewのAPIでWebプラットフォームに統合された、各ブローカーのシステム情報です。
Trading Viewのチャートは、世界中の数千ものWebサイトとつながっており、レートはリアルタイムに更新されます。
FXに限っても、世界中の有名なFX会社がTrading Viewにレート配信しており、比較しながら利用できます。
FX銘柄を選ぶには、Trading Viewのチャート画面を開き、上部の窓に表示したい銘柄をアルファベットで入力します。
すると、候補が一覧で出てくるため、検索条件を限定するなどして、好みのレート配信を選択しましょう。
選択画面の一番右側に「FX」と書かれているのが、FXのレート配信です。
その左側にあるのが、レート配信しているFX会社の名前です。
Trading Viewに多数のFX会社がレート配信している理由は、数百万人いると言われる世界中のTrading Viewユーザーに対し、FX会社のブランドや製品を宣伝できるためです。
配信レートやスプレッドはFX業者によって異なるため、Trading Viewのチャートで比較しながら、より自分に適した方法を探しましょう。
Trading Viewから注文を出す方法
Trading Viewはチャート分析に特化しているため、そのままの状態では直接注文を出すことができません。
Trading Viewから注文を出すには、特定のFX会社とTrading Viewとを連携させる必要があります。
2020年7月現在で、Trading Viewと連携して直接FXの売買注文を出すことが可能なFX会社は、「OANDA(オアンダ)」「FOREX.com」「サクソバンク証券」の3社のみです。
まず、Trading Viewおよび、上記3社の少なくとも1社の口座を新規開設します。
口座開設の承認後、TradingViewにログインしてチャートを開き、チャート画面下の「取引パネル」をクリックします。
すると、TradingViewと接続可能なFX会社の一覧が表示されるため、その中からあなたが口座開設したFX会社を選択しましょう。
利用規約を確認した後、別ウインドウに表示されるログイン画面でアカウント名とパスワードを入力すると、口座接続が完了し、TradingViewのチャートからFXの注文を出すことが可能となります。
口座接続が完了したかどうかは、接続前の「取引パネル」の文字があなたが口座開設したFX会社の名前に変わり、その文字の右側に緑色のシグナルがついていることにより、確認できます。
Trading Viewと連携できるFX会社は3社のうちいずれでも問題ありませんが、それぞれに特徴があるため、自分のトレードスタイルに応じて選びましょう。
OANDA
OANDAは世界6か国に拠点を持つFX会社で、1996年にカナダで誕生しました。
日本人向けにサービスを展開しているのは、日本法人の「OANDA JAPAN」で、日本語によるサポートが充実しています。
OANDAは約定率100%、約定スピードは0.057秒と、非常に速いのが特徴です。
また、スプレッドがとても狭いことも魅力です。
キャンペーンやマーケット情報の提供など、初心者から安心して利用できるコンテンツがそろっています。
通貨ペアは約70種類と多いですが、他の2社と比較すると少ないです。
FOREX.com
FOREX.comは世界180か国において、約12,000もの金融商品を提供する、世界規模のFX会社です。
運営会社はゲイン・キャピタルホールディングスで、ニューヨーク証券取引所に上場している巨大企業です。
信頼性の高さとともに、84種類の通貨ペア、最大500万通貨までのトレードができるのが特徴となっています。
マーケット情報などのコンテンツも充実し、FX業界で有名な日本人講師によるセミナーなど、独自のコンテンツづくりにも取り組んでいます。
サクソバンク証券
サクソバンクグループは世界170か国でサービスを提供しており、その日本法人のサクソバンク証券ではFXの他にも多数の銘柄を扱っています。
日本人向けのサービスをすでに10年以上行っているため、安心感があります。
FXだけでも150通貨ペア以上あり、マイナーな通貨ペア狙いも可能です。
さらに、1回あたりの最大発注数量も2,500万通貨ととても多いため、資金に余裕のあるかたが大きく稼ぐのに適しています。
コンテンツがやや少ないため、物足りないと感じるかもしれません。
3社共通の特徴
海外FX会社の多くが、1万通貨や10万通貨単位でないとトレードできないことがありますが、上記3社では1,000通貨での取引が可能です。
初心者の場合、いきなり1万通貨以上のトレードは危険も伴うため、1,000通貨でトレードできるのは安心材料です。
まとめ
Trading Viewへレート配信しているFX会社と直接注文ができるFX会社、Trading Viewから注文を出す方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- Trading Viewへは、多数のFX会社がレート配信している
- Trading Viewで直接注文ができるのはOANDA・FOREX.com・サクソバンク証券の3社のみ
- 3社とも1,000通貨でトレードでき、信頼性が高い
Trading Viewは世界中に多数のユーザーを持つ、高性能なチャートツールです。
世界中の有名なFX会社が、Trading Viewと提携し、レート配信しています。
ところが、Trading Viewで直接注文できるのはOANDA・FOREX.com・サクソバンク証券の3社に限られています。
Trading Viewで直接注文するには、上記3社のいずれかで新規口座開設を行った後、Trading ViewのチャートからTrading Viewと連携させる必要があります。
OANDA・FOREX.com・サクソバンク証券の各FX会社は、通貨ペアの数やコンテンツの豊富さ、スプレッドの狭さなど特徴が異なりますが、いずれも日本語サポートが整っており、1,000通貨からトレードできるため安心です。