移動平均線は、特定の期間の平均価格を示し、トレードにおいて初心者から上級者まで活用されるインジケーターです。
トレンドを確認するだけでなく、売買ポイントにも活用され、他のインジケーターの基礎にもなっている重要な指標です。
この記事では、Trading Viewで移動平均線の表示方法と設定の仕方と、Trading Viewの移動平均線活用方法と活かし方を紹介します。
Trading Viewで移動平均線の表示方法と設定の仕方
移動平均線は、数多く存在するインジケーターの中でも最も歴史が古く、最も多くのトレーダーに利用されているといっても過言ではありません。
Trading Viewで表示することができる移動平均線は、単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA)、加重移動平均線(WMA)、Hull移動平均線などです。
単純移動平均線はローソク足の終値を平均し、最も一般的に用いられます。
指数平滑移動平均線は直近のローソク足に比重をかけて算出することにより、単純移動平均線よりも直近の価格がより強く反映されるため、変化に敏感に対応できるメリットがあります。
加重移動平均線は日本ではあまり有名ではありませんが、指数平滑移動平均線よりもさらに直近になるにかけて徐々に比重を大きくしていくため、海外では人気が高いです。
Trading Viewで移動平均線を表示するために、まずはTrading Viewにログインし、チャートを表示します。
画面上部の「~」のアイコンをクリックし、検索画面で「移動平均線」検索しクリックします。
移動平均線は、右クリックで表示される「設定」により移動平均線の期間、終値以外の価格で平均させるソース、移動平均線を前後にシフトさせるオフセットが変更できます。
さらに、「スタイル」タブより移動平均線の色や太さ、線の種類も変更可能です。
他のインジケーターと区別するために、色や位置、大きさなどを変更すると、チャートが見やすくなります。
Trading Viewの移動平均線活用方法と活かし方
移動平均線は、ボリンジャーバンドやMACDなどの基礎となっているため、それらと併用すると勝率を高めることができます。
しかし、短期移動平均線と長期移動平均線を活用するだけでも、トレードで勝つことが可能です。
シンプルで初心者にも取り組みやすいのが、短期移動平均線と長期移動平均線が交差するポイントを売買シグナルととらえる方法です。
まず、Trading Viewで短期移動平均線と長期移動平均線を同時に表示させます。
長期移動平均線は単純移動平均線でも問題ありませんが、短期移動平均線はより直近の価格を反映する指数平滑移動平均線などに変更すると良いです。
長期移動平均線が下降している時に、短期移動平均線が上昇し、交差して突き上げる状態を「ゴールデンクロス」と呼びます。
ゴールデンクロスは、下降トレンドから上昇トレンドへの転換点として、買いサインとなります。
移動平均線だけでなく、ローソク足の動きなどを参考にすると、さらに正確です。
ゴールデンクロスとは逆に、長期移動平均線が上昇している時に、短期移動平均線が下降し、交差する状態が「デッドクロス」です。
デッドクロスは、下降トレンドへの転換点を意味し、売りサインです。
複数の移動平均線が平行している場合は、その方向にトレンドが発生している可能性があります。
三つ以上の移動平均線を表示し、全てが上昇または下降し、強く傾いている場合はトレンドが発生しているととらえることができます。
移動平均線が交差していなくても、急激な勢いで乖離している場合は、サポートラインなどを超えて大きく価格が動く可能性があります。
ローソク足のヒゲが短く、ほぼ上昇または下降に動き続けている場合は、大きな売買シグナルとなります。
まとめ
Trading Viewで移動平均線の表示方法と設定の仕方と、Trading Viewの移動平均線活用方法と活かし方について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 移動平均線は特定の期間の平均価格で、世界中のトレーダーに最も多く使われるインジケーター
- Trading Viewに表示した移動平均線は、期間など簡単に設定変更できる
- 短期移動平均線と長期移動平均線が交差するポイントが売買シグナルとなる
移動平均線は最も歴史が古く、世界中のトレーダーに最も多く使われるインジケーターです。
Trading Viewでは単純移動平均線の他にもいくつかの種類があり、期間などを簡単に変更できます。
移動平均線の活用で良く用いられるのが、短期移動平均線と長期移動平均線が交差するゴールデンクロスまたはデッドクロスで、トレンドが転換する売買シグナルとして作用します。