Trading Viewは、非常に多機能な取引プラットフォームで、無料でも利用できます。
使い方はシンプルですが、できることが多い分、慣れるまではわかりにくいかたもいるでしょう。
また、有料プランと無料プランとで利用できる機能とできない機能があります。
この記事では、Trading Viewで銘柄表示する方法、インジケーターを表示する方法、描画ツールを表示する方法をそれぞれ紹介します。
Trading Viewの銘柄表示方法と時間足、チャートタイプの変更方法
Trading Viewで銘柄表示する方法は、大きくわけて3通りです。
シンボル検索
シンボル検索は、チャートの左上にある検索ツールです。
銘柄名を入力することで候補が表示されますが、さらに詳しく選択するためには、種類やブローカーなどで絞り込む必要があります。
最もシンプルに銘柄を検索できますが、銘柄名がわからないと表示できず、一覧表示もできません。
スクリーナー
各証券取引所のさらに多くの銘柄を一覧で確認するために便利なのが、スクリーナーです。
スクリーナーは、抽出条件を指定し、それを満たした銘柄を表示させます。
抽出条件次第で、表示させたい銘柄を確実に表示でき、ティッカー機能を使うことにより、一覧表示された銘柄を並び替えれば、さらに便利です。
ウォッチリスト
ウォッチリストは、表示させた銘柄を自由に追加し、次回の利用時に簡単に銘柄を再表示させるために便利です。
追加した銘柄は、上下にドラッグして並び替えたり、不要な銘柄をワンクリックで削除したりできます。
複数のウォッチリストを作成し、トレード状況に応じて使い分けることができるだけでなく、インポート・エキスポート機能を利用して友人とウォッチリストを相互にシェアすることが可能です。
表示された銘柄の時間足を変更する方法は、画面上部のツールバーの左端から2番目を選択します。
無料プランでは13種類の時間足が利用でき、有料プランにするとカスタマイズが可能になります。
チャート上でクリックし、数字を直接入力するシンプルな時間足の変更方法もあります。
Trading Viewで選択できるチャートタイプは、ローソク足の他にもバーチャート・平均足チャート・ラインチャート・エリアチャート・ベースラインチャート・練行足チャート・ラインブレイクチャート・カギ足チャート・ポイント&フィギュアチャートと、多様です。
ただし、全てのチャートタイプを利用するには、PRO+以上の有料プランへの加入が必要です。
チャートタイプを変更するには、画面上部のツールバーで左端から3番目を選択します。
Trading Viewでインジケーターを表示する方法
インジケーターは、トレードに役立つ様々なデータで、テクニカル指標と呼ばれることもあります。
移動平均線、ボリンジャーバンド、ストキャスティクス、一目均衡表、MACDなど様々な種類があり、Trading Viewでは標準で100種類以上のインジケーターを使うことができます。
トレンド系のインジケーターでは、移動平均線の他、ボリンジャーバンドや一目均衡表が良く利用され、初心者にも好まれます。
オシレーター系のインジケーターはMACDやストキャスティクスなどが有名で、買われすぎや売られすぎの状態を示します。
Trading Viewには多くのインジケーターがあるため目移りするかもしれませんが、あまり多くのインジケーターを使い回すより、上記を参考に数を絞って使い方に慣れていく方がおすすめです。
Trading Viewでインジケーターを表示する方法は、簡単です。
画面上部のツールバー、左端から5番目をクリックし、表示された一覧から必要なインジケーターを選択しましょう。
選択しただけでは何も変更されていないように見えますが、画面を元に戻すと、インジケーターが追加されています。
インジケーターはカスタマイズが可能で、変更したインジケーターを保存することにより、次回も同じ環境で利用できます。
ただし、一度に表示できるインジケーターの数は、プランごとに制限があります。
標準のインジケーター以外にも、他の投資家がプログラミングしたインジケーターを「公開ライブラリ」から表示させることも可能です。
Trading Viewの描画ツールの使い方
Trading Viewでは、描画ツールを使うことにより、トレンドラインなどを簡単にひくことができます。
描画ツールは、フィボナッチ系が10種類、ギャン系が4種類、ピッチフォーク系が5種類など、50種類以上あります。
無料プランで、Trading Viewの全ての描画ツールが利用可能です。
利用方法は基本的に同じで、起点となる点をチャート上でクリックし、ドラッグして方向や範囲を指定するだけです。
トレンドライン・水平線・トレンド角などは表示がシンプルで利用する機会も多いため、常にチャートに表示させると良いでしょう。
慣れてくると、長方形や三角形・楕円・折れ線などの描画も利用しましょう。
テキストや吹き出し・矢印なども、よく利用されます。
さらに精密にチャートを分析するには、エリオット波動や価格レンジ・フィボナッチ係数などを利用してもよいですが、それぞれの特徴を学んでおく必要があります。
Trading Viewで描画したラインは、異なる時間足に変更した際に自動的に同期されるため、とても便利です。
さらに、描画したラインに直接、アラート機能を設定することが可能なため、例えば描画したトレンドラインを抜けてきたタイミングでアラートを鳴らすなどの応用ができます。
まとめ
Trading Viewで銘柄表示する方法、インジケーターを表示する方法、描画ツールを表示する方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- Trading Viewには3種類の銘柄表示方法があり、表示された時間足では時間足やチャートタイプを変更することが可能
- Trading Viewでは100種類以上のインジケーターを表示できるが、一度に表示できる数などにおいてプランによる制限がある
- Trading Viewには50種類以上の描画ツールがあり、無料プランで全ての機能を使うことができる
非常に多機能な取引プラットフォームとして、近年人気が高まっているTrading Viewは、使い方を確実に覚えることにより、トレードの助けになります。
Trading Viewで銘柄表示する方法は、銘柄がわかっていればシンボル検索し、さらに条件を絞り込む方法がありますが、スクリーナーを利用することで、一覧から好みの銘柄を探すことも可能です。
表示した銘柄は、ウォッチリストに保存することができ、次回に利用できるだけでなく友人と相互に利用し合うこともできて便利です。
インジケーターは標準で100種類以上存在し、簡単に表示させることができますが、無料プランでは表示数や利用できる種類に制限があるため、より多くのインジケーターを利用したい場合は有料プランに切り替えましょう。
描画ツールは、無料プランでも50種類以上全ての機能が利用可能です。