海外FX取引を行う上で、スプレッドの狭さは重要です。
特に、頻繁に取引される方はより狭いほうが良いと思います。
「Titan FXはスプレッドが狭い!」という書き込みをよく目にしますが、一体どのくらい狭いのでしょうか?
Titan FXと比較して同じくらい、またはそれ以上にスプレッドが狭い海外FX業者はいるのか調査しました。
この記事では、Titan FXの平均スプレッドと他社とのランキングを紹介しています。
スプレッドとは?
まず、スプレッドについての基礎知識を紹介します。
スプレッドとは、同じ通貨ペアの売値(Bid)と買値(Ask)の価格差のことで、トレーダーがFX業者に支払う手数料です。
スプレッドには、「銭」や「pips」という単位がほとんどのFX業者で使われています。
銭の場合
1銭=0.01円を意味します。
たとえば、スプレッド0.3銭で1000通貨の場合は、手数料は0.003円×1000通貨=3円
つまり、スプレッド0.3銭で1000通貨の場合の取引手数料は3円ということになります。
pipsの場合
1pips=0.01円(1銭)を意味します。
計算方法は銭の場合と同様です。
Titan FXのスプレッドは狭い?
Titan FXはスプレッドの狭さを売りにしていますが、実際はどうなのでしょう?
Titan FXにはスタンダード口座(STP)とブレード口座(ECN)の2つの口座タイプがあり、この2つの口座はスプレッドが異なります。
スタンダード口座はスプレッドは広いが手数料無料、ブレード口座はスプレッドは狭いが1lotあたりの手数料は往復720円となっています。
下の表がスタンダード口座(STP)とブレード口座(ECN)の平均スプレッドと1lotあたりの取引手数料です。
スタンダード口座 | ブレード口座 | |||
---|---|---|---|---|
スプレッド | 1lot当たりの手数料 | スプレッド | 1lot当たりの手数料 | USDJPY | 1.3pips | 1,300円 | 0.3pips | 1,020円 |
USDCHF | 1.9pips | 1,900円 | 0.9pips | 1,620円 |
EURUSD | 1.2pips | 1,200円 | 0.2pips | 920円 |
GBPUSD | 1.6pips | 1,600円 | 0.6pips | 1320円 |
AUDUSD | 1.5pips | 1500円 | 0.5pips | 1220円 |
たとえば、USDJPYのスタンダード口座は1lotあたりの取引手数料1.3pips(0.013円)×1lot(10万通貨)=1,300円
同じくUSDJPYのブレード口座は1lotあたりの取引手数料0.3pips(0.003円)×1lot(10万通貨)+往復手数料720円=1,020円という風に計算します。
ブレード口座(ECN)は手数料がかかりますが、スタンダード口座(STP)よりスプレッドがかなり狭いため、手数料を含めてもブレード口座のほうがトータルの取引コストが抑えられます。
他社とのスプレッド比較
海外FXのスプレッドは変動制であり、最小スプレッドで比較してもあまり意味はないため、平均スプレッドで比較しています。
Titan FXのスプレッドはブレード口座(ECN)の方が狭いことが分かりましたが、他社との比較ではどうでしょうか?
日本で人気の高い海外FX業者と比較しました。
STP口座の平均スプレッド比較
XM・AXIORY・Titan FX・TradeView・GEMFOREXのSTP口座、ECN口座の平均スプレッドを表にして比較しました。
◎STP口座の平均スプレッド比較 | USDJPY | EURJPY | EURUSD | GBPUSD | AUDUSD |
---|---|---|---|---|---|
Titan FX (スタンダード口座) |
1.33pips | 1.74pips | 1.2pips | 1.57pips | 1.52pips | XM (スタンダード口座) |
1.6pips | 2.6pips | 1.6pips | 2.3pips | 1.8pips |
AXIORY (スタンダード口座) |
1.5pips | 1.7pips | 1.4pips | 1.6pips | 1.8pips |
TradeView (X Leverage) |
1.8pips | 1.9pips | 1.7pips | 2.0pips | 1.9pips |
ECN口座の平均スプレッドとトータル取引コスト比較
◎ECN口座の平均スプレッドとトータル取引コスト比較 | USDJPY | EURJPY | EURUSD | GBPUSD | AUDUSD | |
---|---|---|---|---|---|---|
Titan FX (ブレード口座) |
0.33pips (1.03pips) |
0.74pips (1.44pips) |
0.2pips (0.9pips) |
0.57pips (1.27pips) |
0.52pips (1.22pips) |
XM (ゼロ口座) |
0.1pips (1.1pips) |
0.6pips (1.6pips) |
0.1pips (1.1pips) |
1.1pips (2.1pips) |
0.6pips (1.6pips) |
AXIORY (ナノスプレッド口座) |
0.2pips (0.8pips) |
0.4pips (1.0pips) |
0.2pips (0.8pips) |
0.5pips (1.1pips) |
0.3pips (0.9pips) |
|
TradeView (ICL口座) |
0.2pips (0.7pips) |
0.5pips (1.0pips) |
0.1pips (0.6pips) |
0.6pips (1.1pips) |
0.2pips (0.7pips) |
※()内は手数料を含むトータル取引コストです。
※スプレッドはリアルタイムで常時変動しています。
上の表は参考程度にしていただいて、取引の際は都度確認しておいたほうが良いと思います。
STP口座を見ると、XMがスプレッドはやや広めになっています。
STP口座の比較では、他社よりTitan FXのスプレッドは狭いと言えます。
ECN口座では、手数料を含めたトータル取引コストを見ると、Tradeviewが最も安くなっています。
まとめ
この記事では、Titan FXの平均スプレッドと、スプレッドは他社と比較してどのくらい狭いのかを紹介しました。
ポイントは以下になります。
- Titan FXはスタンダード口座(STP)よりブレード口座(ECN)のほうがスプレッドが狭い
- ほかの海外FX業者と比べてECN口座では、Titan FXはスプレッドが狭いわけではない
- Titan FXのスプレッドは変動制
国内ではスプレッドは原則固定を採用しているFX業者が多いですが、Titan FXをはじめとする海外FX業者ではほとんどが変動制を採用しています。
そのため、取引の際はスプレッドを随時チェックすることをおすすめします。
Titan FXのスタンダード口座は取引手数料は無料ですが、スプレッドが広く、ブレード口座では手数料がかかりますがスプレッドが狭いため、トータルの取引コストはブレード口座のほうが安く抑えることができます。
Titan FXはほかの海外FX業者と比べると、スプレッドが特に狭いわけでもなく、手数料も往復で0.7pipsかかることから、取引コストが特別安いとは言えないようです。
とはいえ、Titan FXには高い約定力や透明性の高い取引環境、追証なしのゼロカットや日本語サポートが万全など、スプレッド以外にも魅力がたくさんあるので、一度取引にチャレンジしてみるのも良いと思います。