Tickmill(ティックミル)は、2015年創業以来、数年でヨーロッパを中心にユーザーを増やした、人気の高いFX業者です。
日本語にも対応していますが、Tickmill(ティックミル)の日本人ユーザーはあまり多くありません。
この記事では、Tickmill(ティックミル)のメリットとデメリットを紹介します。
Tickmill(ティックミル)のメリット
信頼性が高い
Tickmill(ティックミル)は、国際ブランド雑誌の「2017年ヨーロッパで最も信用できるブローカー賞」や英国FX賞の「2017年ベストFX取引環境」、FxDailyInfo.comブローカー賞の「2018年トップCFDブローカー」など数多くの受賞歴があります。
Tickmill(ティックミル)にはセーシェル・イギリス・キプロスと三つのアカウントで金融ライセンスを取得しており、いずれも高い信頼性を持ちます。
このうち、日本人が口座開設できるのは、セーシェルまたはイギリスのアカウントです。
セーシェルのアカウントはセーシェルFSAの金融ライセンスを持っており、最大で500倍のレバレッジをかけることができる反面、信託保全による補償がなく、ゼロカット導入が任意です。
イギリスのアカウントは英国金融行動監視機構(FCA)の金融ライセンスを持っており、信託保全による補償が最大50,000ポンドまで受け取ることができる上、ゼロカット導入が必須ですが、一般顧客の最大レバレッジは30倍で、最大500倍のレバレッジを利用するためにはプロ顧客認定を受ける必要があります。
新規口座開設時に、どちらのアカウントにするか選択しましょう。
スプレッドがとても狭い
Tickmill(ティックミル)がヨーロッパで人気が高い理由は、スプレッドの狭さです。
クラシック口座・プロ口座・VIP口座と3種類の口座があり、特におすすめの口座はプロ口座です。
クラシック口座
- 手数料無料
- スプレッドがやや高め
VIP口座
- スプレッドがとても狭く手数料が片道0.001%
- 初回入金額が最低50,000米ドル必要
プロ口座
- スプレッドが狭く手数料が片道0.002%で利用可能
- 最小入金額が100米ドル
取引コストはスプレッドと往復取引手数料を加え計算しますが、プロ口座の取引コストはスプレッドの狭さに加え、手数料も他社と比較してとても安く、お得です。
スキャルピングやアービトラージなどトレードの自由度が高い
Tickmill(ティックミル)は、トレードに関する制約がほとんどなく、トレードの自由度が高いです。
具体的には、スキャルピングなど短時間でのトレードやEAなど自動売買システムを利用したトレード、両建てやアービトラージによるさや取りなど、他の海外FX業者の多くが禁止しているトレード方法に対しても、Tickmill(ティックミル)は寛容です。
その上、エントリー枚数の制限がなく、ストップレベルの制限もありません。
平均で0.1秒の高速執行が行われるため、利益を取り逃す可能性も低いです。
Tickmill(ティックミル)が自由度の高い取引を認めている理由は、創立メンバーが1980年代からのトレード経験を持ち、その実績を生かして公正でプロフェッショナル向けの取引所を指向しているためです。
金融商品が豊富
Tickmill(ティックミル)では、62種類以上ものFX通貨ペアに加え、15種類の世界の株価指数と原油のCFD・2種類の貴金属のCFD・4種類の債権でトレード可能です。
FX通貨ペア以外のレバレッジは最大100倍など、やや低めですが、国内の取引所と比べるととても高く、追証も発生しません。
これらの金融商品は、全て同じアカウントのMT4でトレードできるため、アカウントの切り替えなどの煩わしさがありません。
ユニークなプロモーション
初回口座開設時に30米ドルをもらうことができるウェルカムボーナスに加え、賞金がもらえるなどユニークなプロモーションがあります。
「NFPマシーン」は、ある金融商品のMT4プラットフォームでの価格を予想し、的中したかたに500米ドル(該当者がいなかった場合、最も近いかたに200米ドル)の賞金がプレゼントされます。
「今月のトレーダー」は、月末時点の最大ドローダウン・リスク管理・利益率が最も優れていたトレーダーを一人選定し、1,000米ドルの賞金が当たる取引コンテストです。
終了したプロモーションですが、「エコIBコンテスト」はトレーダーを紹介して、新しいクライアントの取引ボリュームに応じて順位を決めるコンテストで、1位にはヒュンダイ・アイオニックが贈られました。
Tickmill(ティックミル)のデメリット
日本語対応が不十分
他の海外FX業者と比較して、Tickmill(ティックミル)は日本語Webサイトの導入が遅れたことにより、日本人のユーザーが少ないです。
Tickmill(ティックミル)が日本語Webサイトを導入したのは2018年8月のことで、日本語によるページ構成および、電話やメールによる日本語サポートが開始しました。
提出書類も、日本語の書類でできます。
ただし、プライバシーポリシーやサポートのページなど、一部が英語表記となっているため、英語の知識がないかたは使いにくいです。
ただ、少しずつ日本語対応が充実してきているため、今後は使い勝手が向上していくと予想されます。
日本円口座がない
Tickmill(ティックミル)の口座は、米ドル・ユーロ・ポンド・ズウォティに限られ、日本円口座は導入予定ではありますが、導入時期は未定です。
日本円口座がないため、外貨の計算に慣れていないかたに不便な上、入出金の際の手数料や為替変動などに注意が必要です。
取引プラットフォームはMT4のみ
Tickmill(ティックミル)で使うことができる取引プラットフォームはMT4のみです。
MT4の後継のMT5や、次世代型プラットフォームcTraderを使うことができる他の海外FX業者と比較すると、物足りないと感じるかたもいます。
MT4をこれまで使ったことがあって操作方法に慣れているかたや、細かい時間足が不要なかたは、あまり気にすることはないでしょう。
入出金方法が限定されている
公式Webサイトには入出金方法が11種類ありますが、日本で利用できる入出金方法は国際銀行送金、スティックペイ、クレジットカードの3種類です。
これらのうち、スティックペイとクレジットカードは2019年に入ってから利用可能になりました。
今後、これら以外の入出金方法が増える可能性もありますが、未定です。
出金の際、入金した方法のみの利用となるため、注意しましょう。
まとめ
Tickmill(ティックミル)のメリット・デメリットについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- Tickmill(ティックミル)は比較的新しい海外FX業者でヨーロッパを中心にユーザを拡大している
- Tickmill(ティックミル)のメリットはスプレッドが狭く、金融商品やプロモーションが豊富なこと
- Tickmill(ティックミル)のデメリットは日本語対応が不十分で日本円口座がなく、入出金方法が少ないこと
Tickmill(ティックミル)は2015年創業と、比較的新しい海外FX業者ですが、信頼性の高さやスプレッドの狭さなどから、ヨーロッパを中心に人気が高いです。
Tickmill(ティックミル)の公式Webサイトが日本語対応したのは2018年8月からのため、日本語対応がまだ不十分な面もあり、日本人にはまだあまりなじみがありません。
アービトラージをしても問題ないことやプロモーションがユニークなど、国内FX業者や他の海外FX業者には見られないメリットが多いため、今後日本語対応の充実や日本円口座の開設が可能になれば、Tickmill(ティックミル)の日本人ユーザーが増えるでしょう。