ハーモニックパターンは、欧米で流行しているトレード手法で、これを活用すれば勝率が高まります。
ところが、日本ではハーモニックパターンがあまり流行しておらず、中途半端な理解でハーモニックパターンを利用した結果、あまり使えないと感じているかたも多いです。
この記事では、ハーモニックパターンのチャートパターンと見つけ方、ハーモニックパターンをFXトレードに活用する方法について説明します。
ハーモニックパターンのチャートパターンと見つけ方
- フィボナッチ数列を利用したパターン分析の一つで、比較的新しいトレード手法
より具体的には、ハーモニックパターンはエリオット波動のトレンド終息値をフィボナッチ数列で表したものです。
ハーモニックパターンを日本語訳すると、調和的な図形となり、チャートの中で波動がきれいに調和している図形を描き出しているものを指します。
上昇の場合は、アルファベットの「W」、下降の場合は「M」を形成します。
ハーモニックパターンを大まかに分けると、「ガートレー」、「バタフライ」、「バット」、「クラブ」の四つです。
以下、起点をX、次いでA、B、C、Dの順番にチャートが移動する上昇のパターンとし、説明します。
ガートレー
ガートレーは、H・M・ガートレー氏が発見したパターンです。
ガートレーはXからAに向けて上昇し、その後Bに向けて下降しますが、Xを下回らず、61.8%や78.6%付近の戻しになります。
次いでCに向けて反発しますが、これもAを超えず、Dに下降するときにAへの上昇に対する78.6%程度の戻しとなり、そこからの反発が強い上昇となります。
バタフライ
バタフライは、ガートレート途中まで似ていますが、Dのところで反転せずにさらにレートが進んだ場合に発生します。
CからDに向けての下降が、XからAに対して127.2%、161.8%、261.8%などが意識され、大きな反転が見込めます。
バット
バットは、最もチャートに表れやすく、見つけやすいため人気の高いパターンです。
まず、AからBの下降が、XからAにかけての38.2%または50%となり、BからCの上昇は、AからBの38.2%または88.6%、CからDはXからAの88.6%の動きです。
Dの位置がXに近く、低リスクで高リターンをねらうことが可能です。
クラブ
クラブは、バットと途中まで似ていますが、CからDまでがXからAの1.618倍と、Xを大きく割り込みます。
ただし、そこまで大きく割り込むと単にトレンドが崩れた結果という可能性が高いため、クラブが発生する確率は低いのが特徴です。
ハーモニックパターンをFXトレードに活用する方法
ハーモニックパターンがチャートに表れたら、Dの地点で逆張りをねらうのが一般的なトレード方法です。
逆張りは、高利益をねらうことができる反面、初心者が発見するのは難しく、勝率が低いのが難点です。
その点、ハーモニックパターンを活用すると、逆張りでの勝率が非常に高まります。
チャートで上昇や下降をくり返したら、まずはフィボナッチ数列をチャート上に引きましょう。
そして、上記4パターンのいずれかが当てはまった場合で、Dの地点で反発が確認できた際にエントリーをしましょう。
Dの地点に到達した瞬間でのエントリーは、ダマシになりやすいため、避けましょう。
また、小さな波動ではハーモニックパターンが当てはまらないことが多いため、大きな波動でエントリーすべきです。
利確ポイントも、フィボナッチ数列を参考にすると良いでしょう。
まとめ
ハーモニックパターンのチャートパターンと見つけ方、ハーモニックパターンをFXトレードに活用する方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- ハーモニックパターンとは、フィボナッチ数列を利用したパターン分析の一つ
- ハーモニックパターンは、ガートレー、バタフライ、バット、クラブの四つが有名
- チャートにフィボナッチ数列を描き、ハーモニックパターンを発見したら逆張りでエントリーすると勝率が高まる
ハーモニックパターンは欧米で流行していますが、日本ではあまり一般的ではありません。
ハーモニックパターンはフィボナッチ数列を活用したパターン分析で、様々なパターンがありますが、ガートレー、バタフライ、バット、クラブを理解し、利用すると良いでしょう。
ハーモニックパターンをFXのトレードに利用するには、逆張りでエントリーするのがおすすめです。