米国の家計が消費する物やサービスが世界経済全体を左右し、それが投資への大きな影響を及ぼします。
そのことを示す米個人支出の意味を理解すると、FXのトレードで勝つ確率が高まります。
この記事では、米個人支出の意味とFXへの影響、トレードへの活かし方について説明します。
米個人支出の意味とFXへの影響、トレードへの活かし方
- 米商務省が発表する経済指標で、米国の家計が消費した物やサービスを集計したもの
米個人支出の発表は、月末から4週間~5週間後に前月分が発表されます。
米国の個人消費支出は米GDPの約7割を占めるため、米国の経済活動が活発か否かを見極める判断材料になります。
米個人支出はPCEとも呼ばれ、これは「Personal Consumption Expenditures」の略語です。
米経済はインフレ状態が続いていますが、個人消費も拡大し続け、消費意欲が高まっています。
そんな中、FRBは金融引き締めのために利上げを行っていますが、その際に米個人支出の変化が重視されます。
2022年末から米個人支出が連続して減少し、FRBによる利上げはいったん落ち着きをみせるのでは、との予測もありますが、2023年1月の米個人支出は予想を上回る数値だったため、利上げが継続されるとも思われます。
個人支出には、自動車や家電製品などの耐久財、食品や衣料などの非耐久財、宿泊や交通などのサービスなどから構成されています。
米国でインフレにも関わらず個人消費が堅調な理由として、給与水準が高いこと、特にサービス分野での消費が活発であることなどが考えられます。
ただし、個人支出のうち変動の大きい食品とエネルギーを除いた、コアPCEデフレーターは伸びが鈍くなっているため、インフレが落ち着きを見せる可能性もあり、注意が必要です。
米個人支出は、先行指標として重要で景気の先行きを判断し、FXのトレードに活かすことが可能です。
発表された米個人支出と予測値とを比較し、予測より数値が高いか低いかで為替に大きな影響があるため、それを参考にします。
通常、米金利が上昇すると円安の流れに、下落すると円高の流れになります。
米ドル円でトレードする場合、米個人支出の結果をうけて予想より数値が良いと利上げの流れになりやすいため、円安と考えて買いのポジションを持つ、などと役立てましょう。
米国の消費がしばらくは堅調であると予測されるため、しばらくはそのトレンドが続くとFXの戦略を立てつつ、それが一気に反転するタイミングを探って、売りのチャンスをうかがうのも良いでしょう。
まとめ
米個人支出の意味とFXへの影響、トレードへの活かし方について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 米個人支出は米商務省が発表する経済指標で、米国の家計が消費した物やサービスを表す
- 米国の個人消費支出は米GDPの約7割を占める
- 米個人支出を先行指標としてFXのトレードに活かすことが可能
米個人支出は、米国の家計が消費した物やサービスの集計で、米GDPの約7割を占め、世界経済全体にも影響を与える指標です。
この米個人支出をFXのトレードに活かすことができると、勝率をアップさせることができます。
米経済はインフレ状態が続く中、個人消費も堅調なため、利上げが継続し、円安傾向にあるため、その流れをふまえて米個人支出の予測値と速報値とを比較してトレードに活かしましょう。