FXにおけるローソク足は、様々なヒントを与えてくれます。
その中で、一目ではっきりと反転のサインとしてわかりやすいのが、ツーバーリバーサルです。
この記事では、ツーバーリバーサルの意味と値動きの特徴、ツーバーリバーサルをトレードに活かす方法を紹介します。
ツーバーリバーサルの意味と値動きの特徴
FXのチャートは、ずっと上がり続けることも、下がり続けることもありません。
そうすると、ポジションを持っていても「まだまだ上がる(下がる)」という心理が働き、結果的に利益を得ることができなくなります。
そうならないために、トレンドが反転するサインを見抜くことが重要です。
ツーバーリバーサルは、トレンドの反転を見抜くローソク足の形状の一つです。
具体的には、FXチャートで、違う色のローソク足がほぼ同じ長さで並んでいる状態を指します。
例えば、陽線を赤色、陰線を青色に設定しているチャートの場合、上昇トレンドで左側に赤色・右側に青色のローソク足がほぼ同じ長さで並んでいたら、ツーバーリバーサルです。
ただし、ローソク足の実体部分が短い場合は、ツーバーリバーサルとはみなされません。
逆に、ローソク足の実体部分が長ければ長いほど、トレンドが転換する確率が高いです。
また、高値や底値でツーバーリバーサルが出現した場合も、大きなトレンド転換のサインとなりやすいです。
高値や底値でない場合は、ダマシになりやすいため、見送った方が無難です。
ツーバーリバーサルは初心者にも発見しやすく、トレンド転換のサインとしてはかなり有効なため、トレードに積極的に活用しましょう。
高値や安値を何度かブレイクした後、ツーバーリバーサルが出現した時には、トレードチャンスです。
また、ツーバーリバーサルと似たローソク足の形状で、ピンバーと呼ばれるものがあります。
これは、一本のローソク足で、上昇トレンドの高値に長い上ヒゲ、もしくは下降トレンドの底値に長い下ヒゲの出ている状態を指します。
実は、このピンバーは時間足を短い足に変えると、ツーバーリバーサルとなります。
さらに、ツーバーリバーサルを短い時間足に変えると、数本のローソク足に分解されます。
その値動きを見て、トレンドの反転が成立しているか、それともダマシなのかを判断しましょう。
例えば、上昇トレンドの相場でツーバーリバーサルが出現した場合、時間足を短くするとN字型のようになっていたら、トレンドが反転する確率が高いとわかります。
ツーバーリバーサルをトレードに活かす方法
ツーバーリバーサルは、トレンドの途中で、売りと買いとが交錯している状態です。
つまり、トレンドの反転のサインであると同時に、そのままトレンドが継続する可能性もあるということです。
そのため、ツーバーリバーサルが出現したからといって、むやみにエントリーするのはリスクが高いです。
エントリーするのであれば、その他のサインと複合して判断すると良いでしょう。
例えば、ダブルトップや三尊天井と同時な場合です。
ダブルトップの二つ目の山、もしくは三尊天井の三つ目の山で、同時にツーバーリバーサルが出現した場合、トレンドが反転したとみなすことができます。
エントリーのタイミングは、ネックラインをブレイクしたタイミングが良いでしょう。
より確実にエントリーするために、時間足を短くして、ダマシではないことを確認すると、より勝率が高まります。
その他にも、利益確定にツーバーリバーサルを利用する活かし方があります。
これは、エントリーしてポジションを持った後に、トレンドが反転する手前のタイミングで利益確定する方法です。
上昇トレンドで含み益があるポジションを持っている場合を例にとると、そのトレンドが上昇しきったタイミングで利益確定するのがベストです。
そこで、ツーバーリバーサルが出現したらトレンド終了と判断し、ポジションを閉じるのです。
まとめ
ツーバーリバーサルの意味と値動きの特徴、ツーバーリバーサルをトレードに活かす方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- ツーバーリバーサルは違う色のローソク足がほぼ同じ長さで並んでいる状態を指す
- ツーバーリバーサルでトレンドの反転を知ることが可能
- ダマシを回避するため、ツーバーリバーサルと他のシグナルを併用するのがおすすめ
ツーバーリバーサルは、高値や安値において違う色のローソク足がほぼ同じ長さの状態を指し、実体部分が長いほど有効です。
ツーバーリバーサルが出現すると、トレンドが反転する可能性が高いです。
初心者にも発見しやすいツーバーリバーサルですが、ダマシもあるため、ダブルトップや三尊天井など他のシグナルが同時に発生したタイミングで活かしましょう。